豪奢な装飾が半球体の世界を取り囲む、ロココスタイルのコンベックスミラー。
コンベックスミラーとは凸面鏡のこと。
その歴史は古く、少なくとも15世紀にはヨーロッパにおいて使用されていました。
印象的なインテリアとしても効果的に使用され、たとえばマントルピースの上などに掛けられることもよくあったようです。
独特のな映り方をするせいでしょうか、コンベックスミラーにはいろいろな名前で呼ばれています。
Fish Eye Mirror「魚眼ミラー」。
Banker's Eye「銀行家の眼」。
そしてフランスでは”oeil de sorciere”「魔女の眼」。
今回ご紹介するコンベックスミラーは、英国で買い付けたもの。
製作は1940年代頃と思われます。
周囲をめぐるのは、ロココ・スタイルを彷彿とさせる豊かなスクロール。一部が透かし彫りになっており、奥行きと繊細さを感じさせます。
内側には生命の象徴、アカンサスの葉が豪奢に表現されたレリーフがさらに回っており、
二段構えの装飾がコンベックスミラーの不思議な映りこみをさらに際立たせているようです。
周囲のフレームは木のベースに、石膏で象ったディテール、そして金彩を施した伝統的な手法。豪華で本格的な仕様は、壁にかければ周囲の景色と光を取り込み、圧倒的な存在感を放ちます。
人間の眼を超えた、不思議な世界。
映しだされたものは現実なのか、架空なのか。
是非ご自身の眼でお確かめください。
◆England
◆推定製造年代:c.1940年代
◆素材:木・ガラス・紙・その他
◆サイズ:直径約41.5cm 奥行き約2.5cm
◆重量:約1.4kg
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*背面には金色の紙が貼られており、一部に書き込みがみられます。
*背面の吊り金具とチェーンは、英国買い付け当時のままです。現在のところ、問題なく吊ることができます。
*ミラーには、若干の錆や曇り、小傷がみられます。
*フレームには若干のアタリ、汚れ、塗装の剥げ、材の離れ、割れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*古いお品物ですので、上記のような事象がみられますが、全体としてはとても雰囲気ある素敵なお品物だと思います。ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A