英国アンティーク・折りたたみ式チェスボードと箱入チェスメン。
イングランド北部で買い付けた、箱入りのチェス駒とチェスボード、セットでのご紹介です。
チェスの駒は英語で「chessman」。複数では「chessmen」。
今回ご紹介するチェスセットは、セントジョージスタイルのチェスメンです。
ロンドンのセントジョージ・チェスクラブで1840年頃から使われていた駒のデザインであったことから名づけられたセントジョージスタイル。
19世紀の英国では多くの英国のメーカーがこのスタイルを制作し、様々なバリエーションが生まれました。
ドイツやフランスでも作られていたことがあるようです。
ハワード・スタントンによって、スタントンスタイルの駒が代表的な公式デザインにはなりましたが、英国では現在でもこのタイプの駒が販売されています。
端正な美しい木箱に収納されており、箱の蓋と側板は赤みがかったマホガニー、底板は松系の材と思われます。
鍵はついておりませんが、小さな鉤型の金物がついており、蓋を閉じておくことができます。
また、折りたたみできるチェスボードは木を組み合わせてつくられた凝ったもの。
縁材のほぞ組にも、つくりの良さがにじみ出ています。
内側はバックギャモン用となっており、プリントした紙が貼られています。
ちなみに、折りたたんだときに内部に駒を収納することも可能。
持ち運びの時は駒用の箱ではなく、チェスボードの内側に仕舞っていたのかもしれません。
木の雰囲気や作りからみて、時代は古く、ヴィクトリア後期と推測いたします。
使いこんだボードの表面には味わい深い無数の跡があり、ボックスウッドと思われる駒にはなんともよい艶が現れています。
かつてどんな紳士たちがこのチェスセットで対局してきたのでしょうか。
戦争好きの王に戦争をやめさせるために考案されたともいわれる盤上の戦争は、現在でも多くの好戦家の心をとらえてはなしません。
8×8の矩形のなかで、竜を退治した聖ゲオルギオスの名をもつ英国伝統のチェスメンを操り、どこまでも広く深く戦う頭脳ゲームをどうぞご堪能ください。
◆England
◆チェスメン(駒)推定製造年代:c.1890年代頃
◆ボード 推定製造年代:c.1890年代頃
◆素材:木
◆ボードサイズ(広げた時):幅約23cm 奥行き約23cm 厚み約2cm
◆箱サイズ:幅約16.3cm 奥行き約11.2cm 高さ約6.2cm
◆チェスの駒:キングの高さ約6.5cm 直径2.1cm ポーンの高さ約2.5cm 直径1.4cm
◆重量:ボード371g 箱入チェスメン348g
◆在庫数:1セットのみ
【NOTE】
*箱入りチェスの駒(32ピース)、及びおりたたみボード1枚、セットでの販売です。
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れががみられます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A