英国アンティーク、スタントンスタイルのチェス駒セット。
赤みがかった木の箱が印象的な、チェス駒セット。
スライド式の蓋をあければ、仕切りの中に艶めく32ピースのチェスメンが現れます。
「Staunton/スタントン」とは、この駒のスタイルのこと。
これは現在も公式に使われている駒の形で、第一回ロンドン国際大会・1851年から使われています。
それまではまちまちの形をしたチェス駒が使われて、よく問題が起こっていたそうです。
この駒の形に決めたのが、当時世界最強プレイヤーといわれていた英国人Howard Staunton/ハワード・スタントン(1810-1874)。
それ以来、このようなスタイル・形をスタントンスタイルとよぶようになりました。
今回ご紹介するチェスメンは、このスタントンスタイルのもの。
底にはフェルトが貼られた大きめの駒は、キングの高さが約7.3cm。
艶めく木肌の駒たちは、オブジェとしても十分な存在感を持っています。
セットされた箱の材は蓋と側板がオーク。底板は松系の軽い材。
少し珍しい色味で塗装された木箱は、蓋のワレや押さえ縁の欠けなど若干の傷みはみられますが、しっかりとしたほぞ組で作られており、まだまだ実用にお使いいただけるクオリティです。
そしてもうひとつ、このチェス駒セットを特別なものにしているのは、蓋裏のサイン。
ハンドライティングなので読めない箇所も多いのですが、このように書いてあると思います。
To: T.S.R
from: Gals(?)
Im appreciative of ? ? good games
Feb(?) '07
これはきっと、Gals(?)氏からT.S.R氏に、1907年2月、よいゲームの記念に贈られたものなのではないでしょうか。
両氏の対局はどんなものだったのでしょう。
時はエドワード7世の治世。
第一次大戦前、最後の古き良き時代ともいわれるエドワーディアンのお屋敷で、時を忘れてチェスに興じる二人の紳士が思い浮かびます。
勝敗が決したのち、お互いを讃えるなかで、使用した駒を記念に贈らずにはいられないほどの名勝負。想い出のサインと共に・・・。
そんなストーリーが紡ぎ出される、1箱のチェス駒セット。
貴方もぜひ、このチェスメンを使って、記憶に残る名勝負をご体験ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年代
◆素材:木
◆外箱サイズ:幅約12cm 奥行き約20cm 高さ約8.5cm
◆キング駒サイズ:高さ約7.3cm 直径約3.3cm
◆ポーン駒サイズ:高さ約4.5cm 直径約2.5cm
◆重量:694g(駒をすべて入れた箱の重量)
◆在庫数:1セットのみ
【NOTE】
*チェス駒32ピースと外箱1点、セットでのお品物です。
*チェスボードは付属しません。(画像のチェスボードは参考用です。)
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、材のワレ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A