フランスアンティーク、ケース入りオペラグラス。
英国のマーケットで手に入れたケース入りオペラグラス。
まず目を惹くのは、オペラグラスとしては非常にコンパクトであるということ。しばしば見かける英国やフランスのオペラグラスは、ケース高さが大体8cm以上ありますが、これは4cm強しかありません。レディの小さなバッグに入るよう、小さくしたのかもしれません。
蓋を開ければ、内部は鮮やかな濃いピンク色のシルク貼り。蓋裏には以下の文字が金で記されています。
SPALDING & Co
36 AVENUE DE L' OPERA
PARIS
「SPALDING & Co/スポールディング社」とは、かつてシカゴとパリにあった会社（店）。
創設者の一人であり、同社の初代社長であるアメリカ出身のHenry A. Spaulding/ヘンリー・A・スポールディング (1839-1905) は、長年にわたりティファニーの宝石商として勤めてきましたが、1888年に独立し、シカゴ、及びパリのオペラ座通り36番地に店を持ちます。金銀細工や宝石、美術品、時計等を中心とした高級品を扱っていました。店の造りは高級でエレガント。アメリカとフランス、両国にあることを活かしながら、かなりな顧客を持っていたようです。
1905年にヘンリー・A・スポールディングが亡くなった後も同名で商売は続いていましたが、スポールディング社の名前で広告などを確認できるのは1920年代頃まで。
1930年の広告は「SPALDING-GORHAM Inc./スポルディング・ゴーラム社」となっておりますので、合併が行われ社名が変更になったようです。
ティファニーの宝石商が築いた、エレガンスを極めた店からやってきた小さなオペラグラスは、対眼レンズ周囲に「SPALDING & Co PARIS」の文字を刻み、ブラウンのレザーで仕上げられた、こぶりながらもクオリティの高い逸品。
オペラや舞台等をご鑑賞いただくときに、パリのレディのようにバッグに忍ばせてみるのはいかがでしょうか。
もちろん日々の散歩のお供にしていただくのもよろしいかと思います。
100年前のオペラ座通りから貴方へ、お届けいたします。
◆FRANCE
◆SPALDING & Co
◆推定製造年代:c.1900-1920年代頃
◆素材：金属、革、ガラス、他
◆ケースサイズ：幅約10cm 奥行約4.2cm 高さ約4.3cm
◆本体サイズ（レンズを上下にして立てた時）：幅約8.6cm 奥行約2.8cm 高さ約3.3-4.3cm
◆在庫数：1点のみ
◆ケース込総重量：863g
【NOTE】
＊古いお品物ですので、一部に小傷やアタリ、わずかな汚れ等がみられますが、とても良いコンディションであり、実用に足ると思います。
＊ケースには擦れや汚れ、色褪せが見られますが、蓋の開閉はスムーズで安定して閉まります。縫製のホツレはございません。
＊詳細は画像にてご確認ください。
＊画像の備品は付属しません。
＊上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d＋A
