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普段着の英国を愛する / Vintage Stanton Style Chessmen with Box W.H.Smith & Son

 英国(フランス)ヴィンテージ、チェス駒セット。

















「W.H.Smith/W・H・スミス」ご存じでしょうか。

英国を訪れたこのとある方でしたら、一度は目にしたことがあるのではないかと思います。
それほどまでに英国内ではどこにでもある小売店で、印象はコンビニエンスストアに近く、新聞雑誌からお菓子に文房具、飲み物、パンや軽食まで幅広い品ぞろえが特徴です。


歴史は古く、1792年に 「Henry Walton Smith/ヘンリー・ウォルトン・スミス)」が妻の「Anna/アンナ」とW・H・スミス商会を設立し、ロンドンの「Little Grosvenor Street/リトル・グロブナー・ストリート」に店舗(新聞販売店/news vendor)をオープンさせたのが始まり。1846年に 「W.H.Smith & Son/W・H・スミス・アンド・サン」に改名。

1973年には新しいロゴを導入するとともに、「W.H.Smith & Son」から「WHSmith」へと社名を変更しました。現在の正式名称は「WHSmith plc(Public Limited Company)」。英国を中心に、30カ国以上で1,700以上の店舗を展開しています。




前段が長くなりました。今回ご紹介するのは、その「W・H・スミス」によるチェス駒セット=チェスメンです。


箱のラベルには「WH Smith & Son」と「made in France」の文字。フランスで作って、「WH Smith & Son」で販売していたということかと思います。社名が変わる前ですので、1973年より前、おそらく1950年代頃から1973年までのものと推測いたします。



駒のデザインはオーソドックスなスタントン・スタイル。


これは現在も公式に使われている駒の形で、第一回ロンドン国際大会、1851年から使われているもの。それまではまちまちの形をしたチェス駒が使われて、よく問題が起こっていたそうです。この駒の形に決めたのが、当時世界最強プレイヤーといわれていた英国人「Howard Staunton/ハワード・スタントン(1810-1874)」。それ以来、このようなスタイル・形をスタントンスタイルとよぶようになりました。現在、最もメジャーなスタイルといってもよいでしょう。


緻密な杢目のボックスウッドから掘り出された駒は、キングの高さが約5.7cm。チェスメンとしてはやや小さめななサイズだと思われます。駒の中でも唯一製法が異なるナイトは、馬部分だけ樹脂でつくられていたりする品物もありますが、この駒は全て木から出来ています。
セットされた箱は松系の軽い材で出来ており、上蓋をスライドするシンプルなつくり。チェスメンを入れる箱としては一般的なフォルムです。


全体的なコンディションは良いのですが、ホワイトの駒に複数個所、緑色のペンのいたずら書きのようなものがみられます。子供がふざけてちょこちょこ書いてしまったような印象で、私としては可愛らしさも感じるのですが・・・。お求めの方は前もってご了承をお願いいたします。




英国であれば誰にでも馴染みのあるW・H・スミス。

超老舗でありながらも親しみやすさ抜群の、普段着の英国が感じられる場所。

ごくごく普通の家族が愛してきたであろう素朴なチェスメンを、これからは貴方のお手元で愛してあげてください。




◆England /France
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:木(ボックスウッド、パイン)
◆外箱サイズ:幅約14.8cm 奥行き約8cm 高さ約5cm
◆キング駒サイズ:高さ約5.7cm 直径約2.4cm
◆ポーン駒サイズ:高さ約2.1cm 直径約1.6cm
◆重量:222g(駒をすべて入れた箱の重量)
◆在庫数:1セットのみ




【NOTE】

*チェス駒32ピースと外箱1点、セットでのお品物です。
*チェスボードは付属しません。
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。
*緑色のペンでの落書きが複数みられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。 




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A