アメリカアンティーク、スチール製テープメジャー。
英国のアンティークマーケットで手に入れた、革巻きのテープメジャー。
直径10cmに満たない大きさながらも、持てはずっしりした重量に驚きます。よくよく見れば背面には「STEEL MEASURE」の文字。そして長さはなんと66FT(20.1168m)。20m超えの鉄製テープがみっちりと入っていれば、重いのは納得です。
表面には以下の浮彫がみられます。
THE LUFKIN RULE Co.
SAGNAW, U.S.A.
NEW YORK, LONDON, ENG, WINDSOR, CAN
アメリカ南北戦争に参戦していた「Edward Taylor Lufkin/エドワード・テイラー・ラフキン」によって1869年オハイオ州クリーブランドに設立された「THE LUFKIN RULE Co./ラフキン社」。設立当時の名前は「 E.T. Lufkin Board and Log Rule Manufacturing Company」で、計測機器の製造を専門としていました。
その後まもなく、当時の伐採産業の中心地に近いミシガン州サギノーに移転し、社名を「Lufkin Rule Company」に短縮。機械加工業界や木工業界で使用される精密計測機器の製造へと事業を拡大しました。
1887年にスチール製テープメジャー(鋼製巻尺)の製造を開始。1903年までに、ラフキン社は米国最大の鋼製巻尺メーカーとなりました。また、カナダのウィンザーに1907年頃から1948年頃まで製造工場があったことから、今回ご紹介するお品物はおそらく1907年から1948年頃までの間、それも1930年くらいまでのものかと推測いたします。
現在でも「LUFKIN」はブランドとして継続しており、「Crescent Tools 」という統一ブランドのもとで引き続きメジャーなどが販売されています。
参考:Crescent Tools 歴史の頁
https://www.crescenttool.com/about
参考:NATIONAL MUSEUM OF AMERICAN HISTORY
Lufkin Reliable Junior Tape Measureの頁
https://americanhistory.si.edu/collections/object/nmah_904785
古艶をもつ革のあじわいと、変色したスチールテープの質感がたまらないひとしな。歴史をくぐり抜けてきた計測機器がもつゆるぎない存在感を、ぜひお手元でお確かめください。
◆USA
◆推定製造年代:c.1907-1930年代頃
◆素材:革、金属
◆サイズ:直径約9.5cm 厚み約1.8cm+金具
◆重量:495g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、補修跡などがみられます。
*18フィート付近に2か所の補修跡(継ぎ目)がみられます。
*鉄製メジャーですので、お取り扱いには十分ご注意ください。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A