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Friday

控えめで丁寧な銀細工/ Antique Silver Handle Magnifying Glass 1915

 英国アンティーク、シルバーハンドルの拡大鏡。















英国アンティークのひとつの定番、拡大鏡。


機能性を求められつつも、そこには間違いなく作り手と使い手の美意識が感じられ、逸品が数多く存在します。その魅力にとらえられ、一つ持っていても、またひとつ、またひとつ・・・とコレクションする方も多いのではないでしょうか。

レンズを囲むものとして真鍮製、合金製、木のハンドルと金属のコンビネーションなど、様々な拡大鏡がありますが、今回はそのなかでも王道ともいえる優雅な銀のハンドルを持つ拡大鏡のご紹介です。



ふっくらとした柔らかい曲線が魅力的なハンドルは、その優美な曲線を際立たせるように、クロスしたリボンと小花のボーダーで丁寧に縁取られています。華美になりすぎず、でもどこか華やかな印象をもつのは細工がとても丁寧にされているから。


さて、英国アンティークシルバーの印、ホールマークを見てみましょう。

バーミンガムのアセイオフィスの印、錨のマーク。スターリングシルバーの証、ライオンパサント。デイトレターはシールドに小文字の「q」で、バーミンガムにおいてこの1915年のデイトレターとなります。メーカーズマークは「H M」。それぞれが矩形に囲まれたような配置が特徴です。よってメーカーは「Henry Matthews/ヘンリー・マシューズ」となります。


ヘンリー・マシューズはバーミンガムのジュエリー・クォーターの中心部「Vittoria Stree/ビトリアストリート」tを拠点としたシルバースミスで、1894年に登録され、細部にまで注意を払って作られた小さな銀製品で知られています。シガレットケース、フレーム、帽子ピン、カードケースなどの銀小物を製造したいたようですが、1930年には生産を終えているようです。



なお、レンズ部分は後年に付け替えられたものであると思われます。英国アンティークの拡大鏡は、このようにハンドルは活かしながらレンズ部分が付け替えられているものが多くあります。金属製のレンズ枠は太いものもありますが、このお品物はごく細いレンズ枠で仕上げられています。



全体長さ約13cm強でやや大きめ、レンズ部分は直径約4cmですので視野が広く、実用に十分ご使用いただけます。


控えめな華やかさと丁寧な細工。英国の好ましさを凝縮したような小さなアンティークアイテムを、ぜひお手元でお役立てください。




◆England
◆Birmingham
◆Henry Matthews
◆推定製造年代:c.1915年
◆素材:スターリングシルバー、ガラス、金属
◆サイズ:全長約13.3㎝ レンズ部分直径約5cm ハンドル厚み約0.9cm
◆重量:36g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れ、へこみ、変色等がみられます。
*レンズ部分は後年に付け替えられたものと思われます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。







アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A

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