英国アンティーク、フットスツール。
フットスツール、ご存じでしょうか。
腰かけた時に脚を乗せる小さな台の事です。
18世紀後半にオスマン帝国から伝わったとされ、オスマン/Ottomanの言葉からオットマンとも呼ばれます。古代エジプトなどでは、椅子とともに足置きが描かれていることも多く、歴史の古い家具といえます。19世紀になると様々な形のフットスツールがつくられるようになりました。
今回ご紹介するフットスツールは「Birdcage/鳥籠」スタイルと呼ばれるもの。フレームに施された檻(籠)のような意匠から名づけられたと思われます。
英国で買い付けた時は木のフレームのみでしたので、アンティーク家具専門の修復士に依頼し、ぐらつきの補修およびクッション材、生地張りを行いました。使用した生地は英国のハリスツィード。
「ハリスツイード/Harris Tweed」とはスコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島発祥のツイード生地のこと。ヴァージンウールを使用して、島内で染色、紡績をし、職人の自宅で手織り(厳密に言うと人力織機を使用)されており、ハリスツイード協会によって決められた厳しい基準をクリアしたもののみが、ハリスツイードと認められ、オーブ(宝珠)の商標を使うことが許されます。つまりメーカー名ではなく、ご当地ブランド、という感じかと思います。
このハリスツィードは商用利用が許可されているため(大きさに制限有)、今回は正規タグをつけてご紹介させていただきます。
ハリスツィードは無地やタータンチェック、グレンチェックや千鳥格子など伝統的なパターンが作られていますが、今回選んだのはヘリンボーンベースにわずかにチェックが走るベーシックな物。そのままジャケットに仕立てても全く問題ない柄とクオリティとなっております。本体との納まりは、本革テープに金属鋲を手打ちした、これもまた英国伝統の仕上げとしてみました。
ソファでのひととき、寝転ぶまでいかなくても、少し脚を高くするだけでぐっと寛ぎが深まります。もちろんデスクでの作業時にも、スペースさえ許せば、ぜひご使用になってみてください。
より深い寛ぎのために作られた、小さな家具。
貴方の脚を支え、心を癒すことができれば幸いです。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1920年代頃
◆素材:ビーチ材、布(ハリスツイード/ウール100%)、革、金属、他
◆サイズ:幅約29.3cm 奥行き約24.9cm 高さ約20cm(クッション性がありますので脚を乗せれば少し沈みます)
◆重量:1437g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*木のフレーム部分は古いお品物ですので、一部に小傷やアタリ、材のワレ、材の歪み等がみられます。メンテナンス済ですので表面のワレはとめてあります。
*張地は新しい物です。英国のハリスツィードとなります。
*原則として椅子やソファに座り、脚をのせるためのものです。腰かけて大丈夫かどうかはわかりかねます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A