英国アンティーク、レターラック。
レターラックは英国ではヴィクトリア時代からよく見ることが出来るアイテムの一つ。
世界最初の切手ブラックペニーが英国で発行されたのが1840年ですので、英国における郵便制度の発展と共に、家庭に普及したアイテムのひとつと言えると思います。
今回ご紹介するレターラックは、おそらく1910年代、エドワード朝時代のお品物。英国では長かったヴィクトリア朝が終わり、比較的シンプルなデザインが好まれたエドワード朝のものといえます。世界的な様式としては19世紀末に大陸で花開いたアールヌーヴォーから、その後のアールデコへの移行期あたり。
そのようなデザインの潮流に合わせるように、このレターラックも構造としてはシンプルです。オーク材をベースに、3つのブラスアーチが立ち上がり、アーチは同デザインで高さだけが違う、遠近感を感じさせる仕組みとなっています。
控えめにあしらわれたシンメトリーなアカンサスのスクロールが、唯一の装飾と言っても良いでしょう。
底面をみれば、過去に貼られていたエンボス紙はほぼ剥がれ、ブラスアーチを留める為の四角形のナットがあらわになっています。底面の紙の剥がれは残念ではありますが、舞台裏をみることができるという、玄人好みの方法でアンティークをご堪能いただけます。
試しにA5大(14.8×21cm)の紙やポストカードを置いてみましたので、大きさ感のご参考になさってください。
シンプルな構造だからこそ、作りの良さが映える。
いつまでも便利にお使いいただける、英国アンティークの確かなひとしなです。
◆England
◆推定製造年代:c.1910年代頃
◆素材:真鍮・木(オーク)
◆サイズ:幅約14cm 奥行約9cm 高さ約12.1cm
◆在庫数:1点のみ
◆重量:210g
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、材のワレ、錆びや変色がみられます。
*平滑面においても、ほぼカタつきはございません。
*真鍮部分は真横から見るとわずかに歪みや傾きを認めますが、ほぼ気にならないくらいかと思います。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A