英国アンティーク、ミニチュアゲートレッグテーブル。
英国アンティーク家具の定番、ゲートレッグテーブル。
ゲートレッグテーブルとは、「Gate Leg」の名の通り、脚が門のように開き、折りたたみ式の天板を広げた脚にのせて拡張するタイプのテーブルです。
16世紀からの歴史があり、シンプルなものは庶民の実用品として普及し、一方で脚の形に凝ったり、天板に彫り物や象嵌細工をするなど凝ったものは富裕層の贅沢品として様々なバリエーションがあります。
一般的なゲートレッグテーブルはオーク材が多く、高級品はマホガニー材、そしてたたんだときにコンパクトになるタイプは「サザーランドテーブル(ヴィクトリア女王の徐館長の名が由来)」、脚が特に細い物は「スパイダーレッグ」とよばれるなど、名前としても個性豊かで、それほどに生活に密着した家具と言えるでしょう。
前段が長くなりました。
今回ご紹介するのはそのゲートレッグテーブルのミニチュア版、しかも「ダブル」タイプです。
英語では「Double Gateleg Table」と呼ばれることが多く、片側に対し脚が2つ開いて、外周の脚が8本となる珍しいものです。どちらかといえば大きなテーブルに多いようですが、ダブルゲートレッグにすれば四方が対称となるため、見た目の納まりがよく、一見はホールテーブルのような完成度となるアイテムです。ただ、仕掛け脚が倍になりますので、手間もかなり増える為、正直あまりみかけるものではありません。
買い付けたのは英国の小さなアンティークフェア。
小さな村のシティホールで行われていたフェアで、小さいながらもクオリティの高い物をよく見つけることが出来るフェアです。白髪の紳士のストールで見つけた時には、あまりの完成度にどうしても欲しくなってしまいました。
「ローズウッドのアプレンティスピース。一部マホガニーが使われている。古い物だよ。ジョージアン、いやアーリーヴィクトリアンくらいかな・・・」
控えめに話す紳士の声を聴きながら手に持てば、緻密なローズウッドの杢目と細工が素晴らしい一品。ゲートレッグのオーク材のアプレンティスピースは見たことがありましたが、これはダブルタイプのしかもローズウッド。もうこれは手に入れるしかないと思いました。
ちなみに「APPRENTICE/アプレンティス」とは「見習い、初心者」などという意味。あまりつくらないダブルタイプのゲートレッグテーブルですので、大きなものをつくる前段階として試作品でつくったのではないでしょうか。
高さ僅か14cm弱のテーブルは、なにかの台としてのディスプレイに最適。
そうでなくても、ぱたぱたと広げたりたたんだりしながら、時を経たローズウッドの感触だけを愉しむというマニアックな時の過ごし方もございます。
薔薇薫る木で出来た小さなマスターピースは、まさに英国アンティークの逸品。
手に入れることが許されるならば、ぜひお手元でご堪能ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1840-1860年代頃
◆素材:ローズウッド、マホガニー
◆サイズ:直径約16.6cm 高さ約13.8cm
◆重量:261g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、わずかなアタリや補修跡等がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A