英国ヴィンテージ、ウェッジウッドのガラスペーパーウェイト。
英国からやってきた、流線型のフォルムが美しい存在感あふれるガラスのカエルのご紹介です。
大きさはやや大きめ、小さめのヒキガエルくらいあると思っていただいた方がよろしいかもしれません。重量も729gございますので、片手で何気なく持つと、ちょっと驚くくらい重いと思います。
基本は透明ガラス、一部に明るい緑色の斑模様が混ぜこんであり、見る角度によってさまざまに表情を変えます。英語では「Speckled Glass/スペックルドガラス」などといい「まだら模様」という意味です。
底部分には以下の文字がみられます。
WEDGEWOOD
ENGLAND
ウェッジウッドといえば、英国の老舗窯元。1986年にはウォーターフォード・クリスタル社と合併し、「ウォーターフォード・ウェッジウッド」となります。
その後2009年にはWWRDグループホールディングスに、2015年にはフィンランド企業フィスカースに買収され、ロイヤルドルトン、ロイヤルアルバートと共にWWRDグループホールディングスの一員となっている、というなかなか複雑な歴史をもちますが、世界的に有名なブランドであることは間違いないでしょう。
そして、ウェッジウッド(ウォーターフォードではなく)が、このようなガラスの置物を扱っていたことは、ご存じでしたでしょうか?
それには、このような歴史がございます。
Ronald Stennett-Willsonがノーフォークで1967年に始めた「King's Lynn Glass/キングス・リン・グラス」。同社は1969年にウェッジウッドグループに買収され、「Wedgwood glass」としてモダンな北欧スタイルのガラス器を製作していました。
その後、1988年にこの部門は Caithness Glassに買収され、Caithness Crystalという名前で1992年まで存続していたようです。一方でウェッジウッド本体は1986年ウォーターフォード・クリスタル社と合併。これにより「ウォーターフォード・ウェッジウッド」となり、陶器及びクリスタルの製造・販売をするようになります。
ただ、このことにより「キングス・リン・グラス」からの流れを受け継ぐ、手仕事感あふれる北欧スタイルのガラス器は製造されなくなりました。
よって、「ウェッジウッド」の名前でこのタイプのガラスが生産されていたのは、1969年から1988年頃までと思わます。
Ronald Stennett-Willsonによるペーパーウェイトは、様々な動物がモチーフとなっており、カエルをはじめカタツムリや鳥、ハリネズミなど、どれもがユーモラスで可愛らしく、見る者の心を捉えるものばかり。現在では英国やアメリカで人気が高く、コレクターズアイテムとなっているようです。
今は無きキングス・リン・グラスの流れを汲む、ウェッジウッドのガラス。こだわりのフォルムとガラスの質感が、唯一無二の存在感を放ちます。
カエルを愛する全ての方へ。おすすめのひとしなです。
◆England
◆Wedgewood
◆Ronald Stennett-Willson
◆推定製造年代:c.1969-1988年頃
◆素材:ガラス
◆サイズ:幅約8.2cm 奥行き約9.5cm 高さ約9.2cm
◆重量:729g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*とてもよいコンディションですが、わずかな小傷、底部分に多少のひっかき傷がございます。詳細は画像にてご確認ください。
*ヒビや欠けはございません。
*底のフラット部分が少し狭いため、置いたときに重心がうまく取れずカタつくことがあります。一度正しく接地すると安定します。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
*このお品物は既にクローズした当店の姉妹店「Art Frog」から移行してきたものです。過去に「Art Frog」のブログで紹介されておりますので、検索時にご覧になるかもしれませんが、品物はこれ一点であり、当店で在庫しておりますのでご安心ください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A