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Friday

2世紀を経た真鍮の質感 / Antique Georgian Brass Mold/526-036

 英国アンティーク、ジョージアンの真鍮モールド。














今まで当店は何点か英国の古い時代の薬局まわりのアイテムを扱ってきましたが、化学実験用具としてしっかりとした機能を持ち、「ここまでやる?」というレベルのクオリティのものが多くありました。



今回ご紹介するアイテムもそんなうちのひとつ。手に入れた経緯から少しづつご説明いたします。



手に入れたのは英国のアンティークフェア。渋いお爺さまのストールでした。武器や工具、コンパス(方位磁針)などハードなアイテムが並ぶ中で、小さいながらも存在感を放っていた真鍮の矩形。


見ても良いですか?と伺いながら手に取れば、思いがけない重さに驚きます。


「真鍮のモールド(型)。これは古い。ジョージ三世。」


言葉少なに説明をしてくれるお爺さま。


そこで私たちはまずはコンパスを買い求め、そしてどうしても気になったそのモールドも手に入れてしまいました。






さて、少しお品物をみてみましょう。


まず、本体は3枚に分かれており、両サイドはネジでとまるようになっています。全部で12個の紡錘形のものが作れるようになっており、ここになにかを流し込んで、ネジをはずせば「ポロリ」と外せる仕組みかと思います。本体には「15」と「GR」の刻印がみられます。この「GR」は「George Rex(ジョージ王)」のことでしょう。そして「15」はおそらく「15 grain」のこと。


「grain/グレイン」は、ヤード・ポンド法における質量の単位であり、正確には0.06479891g。由来は大麦(grain)の種1粒の重さからとされています。

つまり15グレインは0.971984gで、1g弱といったところかと思います。このグレインは「弾薬の重量」「宝石の重量(カラットが普及する前から使用)」「薬品の分量」において古くから使われてきた単位です。



実はこのモールドは銃の弾用かもしれない、と思ったのですが、約1gであればその考えは除外すべきと思いました。このような型で作る簡易的な弾丸はまず鉛であり、鉛であれば約1gということはありえないからです。



結論としては、これは薬用のモールド。それも形から「Suppository(座薬)」用のモールドであると推測いたします。



年代としては少し新しくなり、真鍮ではないようですが、よく似たモールドがサイエンス・ミュージアム・グループのサイトに掲載されていましたのでよろしければご確認ください。開けた写真はありませんが、同じ15グレインです。


https://collection.sciencemuseumgroup.org.uk/objects/co8411119/suppository-mould




今回ご紹介する真鍮のモールドは、このサイトのモールドの昔のタイプかな、と思います。

そして推定製造年代は刻印とお爺さまの言葉通り、ジョージ三世(在位1738-1820)の頃としてご紹介させていただきます。



強いて言えば用途としては、とにかく重いので、ペーパウェイトに最適。または直径約9mm程度の穴が並んでいるのでペンスタンドや工具スタンドに。両面から合わせてネジでとめる仕組みなので、わずかにネジを緩めれば、カード立てとしてもご利用いただけます。



無垢真鍮のリアルな質感と、歳月を経た風格から漂うジョージアンの空気。

ずっしりとした重みと合わせ、所有したくなる気持ちにさせてくれる稀有な英国アンティークの逸品はいかがでしょうか。




◆England

◆推定製造年代:c.1738-1820年頃

◆素材:真鍮

◆サイズ:高さ約2.2m 幅約7.8cm 厚み約5.8(本体は3.1)cm

◆重量:378g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。

*ネジによる開閉はスムーズです。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A