ディーラーによれば、19世紀ヴィクトリアン時代、手燭おきとして使われていたとのこと。
手燭とは、手で持ち運びできるように取っ手が着いた燭台のことです。
英国はガス灯の普及が他国よりも先んじていただめ、電気の普及がかえって遅かった、という事実があります。
地域等によって差はありますが、ごく一般の家庭にまで電気が普及したのは1920-1930年頃だったとか。
そんなことからヴィクトリアン後期には富裕層のお屋敷の主人たちが暮らす場所にはガス灯がひかれていましたが、その裏方の使用人スペースや、中流以下の家ではランプや蝋燭が当たり前に使われていました。
夜、寝る前に暖炉の火を落とし、その時に手燭の蝋燭に火を移す。
そのままそれを持ってベッドルームへと引き上げる・・・。
そんな時、少しでも光を調節するために、小さな台に置いたことは想像に難くありません。
この小さなスツールはその時に使われてたもののようです。
材はビーチ、もしくはウィールナット。
家具職人が手慰みにつくったような可愛らしいフォルム。
厚みのある座面、ちょっと不揃いな挽き物の脚。
座面についた傷までもが愛おしくなるような味わいをもって心に迫ります。
過ごしてきた歳月がまさに古艶となって、この小さなスツールを唯一無二のものとしています。
100年を超えてきた優しく柔らかな質感を、ぜひご体感ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1870-90年代頃
◆素材:木(ビーチ、もしくはウィールナット)
◆サイズ:直径約12.8cm 高さ12.5約cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、材の割れなどがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A