古都ヨークで手に入れたテーブルベルは、アーツ&クラフツのスタイルを踏襲したもの。
アーツ&クラフツとは1880年頃からウィリアム・モリスらが唱えた運動のこと。
産業革命以降の効率的な工業化に異を唱え、職人の手仕事を大切にした意匠をとりれた多くの製品を生み出しました。その後、この運動は大陸へと伝わり、アールヌーヴォーの源流となったといわれています。
アーツ&クラフツのデザインは、それほど装飾的ではなく、なおかつモダンでもない、幾何学的な曲線などをうまく取り入れつつ、職人の手技を感じさせる味わいのある雰囲気が特徴です。
このテーブルベルにはそんなアーツ&クラフツの精神がいかんなく表現されています。
ドーム型のベル部分はシンプルながらもそれまでのフォルムとは異なる扁平なもの。一方で持ち手は植物の芽を思わせる有機的な曲線が三次曲面で表現され、職人の技術と美意識の高さをうかがわせます。双方がなんともいえないバランスをもって、このテーブルベルを特別なものにしています。
持ち手をもって振れば「リリーン・・・」と澄んだ音を聞かせてくれます。
まさにアールヌーヴォーの萌芽のような佳品。
コレクションとして、そしてもちろん実用として。
ぜひ貴方のお手元でヨーロッパ・デザインの小さな足跡をご鑑賞ください。
◆England
◆推定製造年代:1900年代
◆素材：金属
◆サイズ：直径約7cm 高さ約9cm
◆在庫数：1点のみ
【NOTE】
＊古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
＊画像の備品は付属しません。
＊上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d＋A
