英国のヴィンテージ、ミニチュアサイズのウインザーチェア。
ウインザーチェアとは、もともとは17世紀後半、イングランドのウィンザー地方で、当時の指物師(挽物師)が、実用的な椅子として作り始めたものが始まりです。
庶民のために作られた実用的なチェアは、その土地の材料を使いハンドメイドで作られ、テムズ川を下ってロンドンなどの都市に広まったとされています。(諸説あります)
基本的には座面も木で作られたものが多く、材はオーク、エルム、ビーチなどの丈夫なものが多く使われてきました。座面は籐等で編まれたものもありますが、革や布で仕上げられたものは、まずないといってよいでしょう。
ウインザーチェアは様々なデザインがありますが、今回ご紹介するものはローマン・スピンドル・ホィールバックチェアのバージョンのひとつと思われます。
背もたれはホィール(車輪)をモチーフとしたバックスプラットを中心に、トップレイルに差し込まれた細かいスピンドル。座は台形でサドル型に削られ、表面の前方中央は馬具の名残と思われる盛り上がりがあります。ストレッチャーはH型で、脚は大小のリングを組み合わせた細かい挽き物となっております。
材は英国家具で最も長い歴史をもつオーク。
固くしっかりとした材は、歳月を重ねるほどによい味わいを放ち、人々の暮らしのそばに在りつづける材の代表的なものです。
このようなチェアはキッチンチェアなどとも呼ばれ、貴族など富裕層の館において、バックヤードのキッチンや、子供たちが使うものとして取り入れられていきました。英国庶民の暮らしに寄り添う、長い歴史をもつ実用家具です。
・・・と、まるで本当に座れるチェアのような説明をしてしまいましたが、今回ご紹介しているチェアは「ミニチュア」です。
高さはわずか30cm。
ドールハウス・スケールよりは、はるかに大きいものの、お子様が座るには小さすぎる。
恐らく、ベアなどのぬいぐるみか、お人形に丁度良いサイズと思われます。
そして、画像で見る限り、本物のチェアのように錯覚してしまうほどの出来栄えですので、もちろん観賞用としての完成度も抜群。
お部屋の棚やカウンターなどに置けば、これ以上ないディスプレイ・アイテムとして眼を愉しませてくれることでしょう。
英国ヴィンテージ・ミニチュア家具の佳品をぜひお手元で愛でてみてください。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:オーク材
◆サイズ:幅約18.5cm 奥行き約16.5cm 高さ約30cm
◆重量:295g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れなどがみられます。
*実際に座ることはおやめください。
*座面裏にはうっすらと赤い「S」の文字がスタンプされています。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A