英国アンティーク、オリジナル油彩。
英国の田舎町、公民館のようなところで行われていたアンティークフェア。
こじんまりとしつつもなかなか充実した品ぞろえで、メインホール以外にも奥の会議室のような場所にもストールがならんでおりました。
そのなかのひとつ。
家からそのまま持ってきたような(失礼)様々な古いものが混じった品々の中、窓辺に立てかけてあった小さなカンバスに目が留まりました。
小さな川、石造りの橋。橋のたもとにはオレンジ色の屋根の家があり、牛を追っている人がまさに橋を渡りかけているところです。薄ねず色の空、数羽の鳥。樹々のざわめきと小川の水音が聞こえてきそうな情景が描かれています。
販売していた親父様によれば、「まあまあ古い・・・19世紀くらいかな」とのこと。
フレームは無く、手作りらしきカンバスそのままで、そのせいか絵の具は周囲を主として剥落が見られます。カンバスの厚み部分にも絵の具が残っていることから、フレームに嵌めない前提で厚みの部分まで絵の具を乗せたのか、はたまたもっと大きな絵からトリミングしたのか・・・今となっては何もわかりません。
サインも見当たらず、背面をみればフレーム部分には子供の悪戯書きのようなものがあったりします。そして橋のたもと、向かって右側部分には小さな穴があいていることをお伝えしておきます。
それでも、古き良き田園風景を描いた油彩は魅力に溢れ、絵の具の剥落までもが一つの景色となって、この作品に時間という特別な仕上げを施しているようです。
出来ればこのまま、フレームには嵌めずに。
もし嵌めるとしても、エッジ部分をみせつつ、ひとまわり大きいフレームなどに納めていただくほうがよろしいかもしれません。
最後に、英国を代表するロマン主義の詩人「William Cowper/ウィリアム・クーパー(1731-1800)」の名言をご紹介いたします。
God made the country, and man made the town.
神は田園を作り、人は都会を作った。
英国の美しい田園と、そこに少しだけ人が参加した風景は奇跡のような美しさです。
その小さなひとかけらを、貴方のお手元でご鑑賞ください。
◆England
◆推定製造年代:c.19世紀
◆素材:木、布、油彩、釘など
◆サイズ:約25.4×18cm 厚み約1.7cm
◆重量:203g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、小傷や汚れ、絵の具の剥落、一部に穴がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A