英国アンティーク、デスクトップ拡大鏡。
英国のマーケットで手に入れた、小さいながらも威厳溢れる真鍮製拡大鏡。
一般的な手で持つタイプの拡大鏡とは異なり、これは三本の脚で自立するタイプです。このような拡大鏡は「map magnifier/地図拡大鏡」もしくは「chart magnifier/図表拡大鏡」「library magnifier/ライブラリー拡大鏡」などとも呼ばれ、主としてデスクトップで使用するためのもの。
基本は一番安定し絶対にカタつかない3本脚、レンズ本体はネジで脚の構造体に嵌め込まれており、そのネジで上下させることによって焦点を合わせる仕組みです。レンズ周りの黒い部分は真鍮を黒くペイントしたもの。おそらく真鍮の反射が邪魔にならないように配慮された仕上げなのではないかと思われます。
英国アンティーク市場ではヴィクトリアンからエドワーディアンにかけてのものを散見しますが、今回ご紹介するものは、ディーラーによれば19世紀のお品物。
最低でもヴィクトリアン、ひょっとしてもっと古いかもしれません。私としても同意見ですので、推定製造年代は19世紀としてご紹介させていただきます。
当店ではこのタイプのデスクトップ拡大鏡を何点か扱ってまいりましたが、今回のお品物は3本脚のうち1本だけ形状が異なります。
2本は細身で下のほうにだけ溝がついているもの。残り1本は太身で挽き物細工の凹凸が凝っているもの。付け根部分をみると、2本はぴったりとついているのに対し、1本はネジが切って差し込むようになっており、少しだけネジ部分が見えています。ちなみに、これ以上は入れることができませんでした。このことから、恐らくは1本が何らかの理由で欠損し、この1本を後からつけたものなのかもしれないな、と思います。
現時点ではしっかりとついており、安定感もございますので、このままのご紹介とさせていただきます。
機能とデザインが一体となった姿はたいそう美しく、置いておくだけでも十二分にエレガントな雰囲気。もちろん、単なる装飾ではなく、十分ご使用いただくことが可能です。
貴方のデスクトップに、三本足のクールなお役立ちアイテムはいかがでしょう。
遥かヴィクトリアンの紳士が覗いたであろう丸いレンズを、今貴方が覗く。
焦点を合わせ、じっくりと観察する。
そこに見えてくるのは、果たして何なのでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.19世紀
◆素材:真鍮・ガラス
◆サイズ:直径約5.4cm 高さ(一番低い時)約4cm
◆レンズ部分見えがかり直径:約3cm
◆重量:117g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*レンズにも若干の汚れや小傷がございますが、十分ご使用いただけるものと思います。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A