フランスアンティーク、時計パーツ用ゲージ。
英国のアンティークマーケットで手に入れた、ちょっと不思議なもののご紹介です。
大きさは名刺より少し大きい約11cm×5cmほどの板。真鍮と合金の2枚構造で、片面に徐々に大きくなる丸い凹みがあり、凹みの真ん中には小さな穴が貫通しています。凹みには0(正確には0よりもうひとつ小さいもの・判読不可能)から、41までの数字が刻まれています。
調べたところ、これはどうやら懐中時計のメインスプリング(ゼンマイ)や、歯車などのゲージだということがわかりました。
少々サイズは異なりますが。似たお品物が大英博物館のサイトにありましたのでご紹介しておきます。
BRITISH MUSEUM watch mainspring gauge の頁
真ん中の穴は歯車の芯をそこに通して、測りやすくするためのものでしょう。手元にいくつか古い歯車がありましたので、いれてみたところ、ちょうどうまく嵌まりました。
なお、数字の単位は不明。例えば「28」の凹みが直径10mmほど。フランスの古い単位で現在でも時計パーツに使われている単位に「Ligne/リーニュ」がありますが、1リーニュは2.2558mmですので、10mmは4.43302となり、数値が合いません。また、「40」が約12.5mm直径、「20」が約8.5mm直径ですので、数値はサイズに対して比例していません。推測ではありますが、数字はリーニュやミリメートルではなく、時計メーカーオリジナルの規格サイズかと思います。
一番大きい41の凹みには、アルファベットが組み合わされたと思われるモノグラムが確認できます。この出自も調べきることができませんでしたが、恐らくは職人や工房のオリジナルのマークかと思われます。
購入したのは英国ですが、製造はおそらくフランス。理由としては当時このような品物を作っていたのが、フランスが多かった、というシンプルな理由です。例えば先述の大英博物館のゲージは、メーカー名と製造国が刻印されており「MADE IN FRANCE」、Production dateは19世紀後半となっています。
このことから、製造はおそらくフランス、年代は19世紀後半から20世紀初頭としてご紹介させていただきます。
また、背面には細いシールが貼られています。剥がすことも可能ですが、持ち上げにくいほどぴったりと置かれてしまうので、前の持ち主がわざと貼ったものと思われます。このままのご紹介となります。
丸い凹みが並んだ小さな金属の板。
たとえ時計職人でなくても、緻密に作られた美しいゲージに、不思議な魅力を感じる人は多いのではないでしょうか。それはそこに込めてきた職人の積み重なった想いが伝わる瞬間なのかもしれません。
重さを活かしてペーパーウェイトに。薄さを活かして栞代わりに。もちろん役目を与えなくても、時を経た本物がもつ存在感をたっぷりとご堪能いただけます。
職人の仕事を愛するすべての方へお届けいたします。
◆England買付/France製造(おそらく)
◆推定製造年代:c.1890-1910年代頃
◆素材:真鍮、金属
◆サイズ:約11.1×5.1cm 厚み約2cm
◆重量:70g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*時計パーツや歯車などは付属しません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A












