フランスアンティーク、時計職人の為のキャリパー(ゲージ)。
英国のアンティークマーケットで手に入れた緻密な計測機器。
華奢なペンチのような形をしていて、ばねの圧力に若干逆らいつつ本体を握ると、鳥のくちばしのような先端が開きます。そこに対象物を挟んで、下部の目盛りを読み、対象物の厚みを調べる・・・という仕組み。
一般的なキャリパー(ノギス)と比べると、先端部分がピンポイントとなっているため、エッジが立っていたり、一か所凹んでいたりする部分を測ることに長けているといえます。ただ、小さいもの限定。
このようなキャリパーは「Watchmaker's Caliper=ウォッチメーカーズキャリパー」もしくは「Jeweler's Gauge=ジュエラーズゲージ」等ともよばれ、緻密な加工をする時計職人やジュエリー加工職人によって使われてきました。使われていたのは主に19世紀末から1930年頃まで。それ以降になると、より精密な機器が登場し、このタイプのものは使われなくなっていったようです。
また、このタイプのキャリパーの別名は「Douzieme gauge/ドゥジエーム・ゲージ」。ドゥジエームとはフランス語の単位で、「ligne/リーニュ」の12分の1単位のこと。そしてリーニュとは、メートル法が誕生する前のフランスで使われていた長さの単位。1リーニュの長さはメートル法に換算すると約2.256ミリメートルとなります。実は現在でも、リーニュはスイスやフランスの高級腕時計において「ムーブメントの直径」を表す専門単位として使われています。
さて、今回ご紹介するキャリパーで、身近にあるもので測定をしてみました。
皆さんお馴染み、日本製「YAMAYO」のステンレスの30cm直定規。これは厚み1mmで製造されています。これを測ってみると、ほぼ「10」の目盛りとなりました。
よって、このキャリパーはメートル法のゲージといってよいと思います。
恐らくではありますが、1790年のメートル法確立以降、時計職人業界ではリーニュとミリメートル、少しづつ両方ともに使うようになっていったのかもしれません。歴史的背景とメートル単位の目盛り、ということから、このキャリパーはフランス製で製造年代は1890-1930年頃と推測いたします。
機能がそのまま形となった、繊細な計測機器。まるでアートオブジェのような凛とした存在感は、明確な目的に向けての迷いのない答え。
100年ほど前、フランスの時計職人が日々使っていたであろう美しいツールを、ぜひ貴方のコレクションに加えてください。
◆France
◆推定製造年代:c.1890-1930年代頃
◆素材:真鍮、金属
◆サイズ:全長約16.2cm 幅約8.5cm 厚み約0.4cm
◆重量:44g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。
*きちんと動作しある程度合っていると思います。ただ、測定結果は保証されたものではございません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A













