英国アンティーク、真鍮のくるみ割り器。
今回ご紹介するナッツクラッカーは、英国のマーケットでみつけたもの。
仕組みはシンプルで、任意の場所に胡桃を挟み、ぎゅっと手で締めて殻を割る、ただそれだけ。
特別なのは、両面に「ウィリアム・シェイクスピア/William Shakespeare(1564-1616)」の肖像が施されていること。言わずと知れた英国、いえ世界を代表する劇作家、詩人の肖像は、いちいち名前がなくても、その独特な頭部と年代ですぐにわかるというものです。
彼はストラトフォード=アポン=エイヴォンに生まれ、ロンドンで劇作家として成功し、晩年は故郷に帰ってそこで没したとされます。エイヴォン河沿いにある聖トリニティ教会の床に彼の墓があり、壁面には彼の像が配された祭壇があります。
ナッツクラッカーの片面、柱が彼の両側に在るレリーフは、この祭壇を模した物と思われます。もう片面のモチーフは不明ですが、英国で最も有名な人物のうちのひとりであるとされる彼の像は、うんざりするほどたくさんあるのかな、と思います・・・。
さて、サイズや使い勝手をご説明しておきます。全長約12.6cmのコンパクトサイズ。ただ、このようなタイプの構造上、柄が長いほど小さな力で割ることが出来る為、このようなコンパクトタイプですと、それなりの力が必要となります。
割るものにもよりますが、今回は「信州胡桃」を割ってみました。ちょうど窪みに嵌めると上手く割れなかったため、窪みの間の凸部に挟んで割っています。
よろしければ動画にてご確認ください。
ちなみに凹み部分にC.B.Fの文字がみられますが、詳細はわかりませんでした。
有名な劇作家をモチーフとしたナッツクラッカーは、ストラトフォード=アポン=エイヴォンのお土産物かもしれません。もしくは英国の劇場で販売されていたのかもしれません。
シェイクスピア好きの方や、演劇ファンの方への贈り物にもよろしいかもしれません。ナッツ類は健康に良いため(食べすぎ注意ですが)詰め合わせて、このナッツクラッカーを添えれば、洒落たギフトになるのではないでしょうか。
もちろん、貴方自身のためにお手元に置いておいても。稀代の詩人のお顔を拝しつつ、長い夜をナッツを割りつつ過ごすのはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-30年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:長さ約12.6cm 幅約2.1cm 厚み約2.3cm
◆重量:228g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*実際にご使用いただけますが、柄が短めの為、ナッツを割るにはある程度の力が必要です。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A