英国アンティーク、真鍮のドアノッカー。
英国のアンティークフェアで手に入れた、シールドモチーフのドアノッカー。
塔がベースとなり、シールド部分が稼働するデザインで、持って打ち付ければ小気味よいノック音が響きます。
それぞれのモチーフをよく見てみましょう。
まず、ボトム部分には「HARROWGATE」の文字が見られます。「HARROGATE(HARROWGATE)/ハロゲート」とは、イングランド北部、ノースヨークシャー州にある古い街。
温泉が湧き出ることから、温泉街として栄え、現在では様々なスパ施設があります。ロンドンからかなり離れているせいか、現代でもイングランドらしさを存分に残した高級住宅地としても有名で、英国人にとっても憧れの町のひとつといえるでしょう。ちなみに現代のスペルは「HARROGATE」ですが、昔は「Harwegate」「Harougat」もしくは「Harrowgate」などと表記されていたとか。
このドアノッカーは、おそらくハロゲートの町のお土産物でしょう。ハロゲートの町の紋章を巧みにドアノッカーに仕立て上げた、なかなかの力作のように思います。
紋章に込められたモチーフの意味を、ざっとですがご紹介しておきます。
シールドに配された円形に波型の筋が入ったものは薬用泉を表し、角笛は最初の泉を発見し町に繁栄をもたらしたウィリアム・スリングスビー卿の紋章からとられたもの、ライオンはこの温泉街が王族に好まれてきたことを表し、トップの雄鶏は15世紀半ばにフランス国王ルイ11世が医師団に与えた紋章が由来となり、温泉の効力を示唆しています。塔は地方自治体の象徴であり、上に突き出た部分にはお互いに敬意を表しあう2匹の蛇が巻き付いています。
作られた年代は不明ですが、おそらく.1920-30年代頃かと推測いたします。
ずっしりとした真鍮製で、壁面の演出に最適。
ハロゲートの町から連想して、水回りのドアに取り付けても面白いかもしれません。
様々な意味が込められた紋章を読み解き、当時の暮らしに想いを馳せながら、ゆっくりと湯船につかるのも一興かと思いますが、いかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1920-30年代
◆素材:真鍮
◆サイズ:高さ約13.1cm 幅約4.1cm 厚み約2cm
◆重量:116g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。
*構造上、シールドがやや斜めの位置でとまる時があります。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A