英国アンティーク、ヴィクトリア時代の真鍮製ペンスタンド。
ヴィクトリア時代、そしてその後のエドワーディアンの初めころまでは、このようなペンスタンドが多く作られた時代でありました。
万年筆が製品化されたのは大体19世紀後半、一般に普及しだしたのは20世紀初めですので、ヴィクトリア時代はまだまだつけペンの時代。様々なペン先のペンを傷つけずに並べておくことは、大切なことだったのです。
そしてそれが美しくディスプレイされている、ということは、こだわりをもつ紳士にとっては必要不可欠だったことでしょう。ペン用のスタンドも、様々なデザインに凝ったり、素材がシルバーだったり、インク壺がセットされたりしたものを見ることが出来ます。
さて、今回ご紹介するペンスタンドの仕様をよく見てみましょう。
構造としてはいたってシンプル。モチーフを二つ並べ、細いロッドでつないだ単純な構造です。モチーフには凸凹があり、そこにペンを乗せて使うシンプルな仕組み。
モチーフは涙型のような、もしくは葉のようなフォルムで、上端が尖り、下部が膨らんだ形をしており、可愛らしくカールした脚で自立しています。表面には細かな凹凸が施されており、有機的なフォルムは19世紀末にヨーロッパで流行したアールヌーヴォーの影響を感じさせます。材は真鍮でかなり変色しておりますが、良い景色となって独特の雰囲気をもっています。
つけペンはもちろん、通常の鉛筆や現代日本の一般的なボールペンなど、様々なタイプの筆記具を上手に受け止めてくれます。
作られた時代は古く、19世紀末のアールヌーヴォーのころ、英国ではヴィクトリア時代後半と推測いたします。
いまや仕事にPCは欠かせませんが、まだまだアナログな筆記具を使って行いたい、いえ、行わなければならない仕事も多いはず。
日々使うボールペン。
細く削り上げた鉛筆。
歴史あるつけペン。
お気に入りのマーカー。
細身のカッターナイフや定規。
等々・・・。
PCメインの仕事でも、やっぱり細々とした物は必要でございます。アナログだからこそ便利にこまごまと置ける、愛用の品々のための特別な居場所。
アールヌーヴォーの薫り漂う筆記具の為の小道具は、貴方のデスク周りを芳しい空気で満たしてくれることでしょう。
◆England
◆推定製造年代:c.1890年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約9.9cm 奥行約9.8cm 高さ約9.9cm
◆重量:174g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。
*ペンや画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A