英国アンティーク、小さなスツール(もしくは蝋燭台)
英国のアンティークフェアで手に入れた、高さ16cm弱の小さなスツール。
このくらいのサイズ感ですと、人が座るスツールにしては小さすぎますし、ミニチュアとして飾るにはやや大きすぎる気がします。そしてこの形をみると、キャンドルスタンドとしての用途が主かな、と推測いたします。より正確に言えば、キャンドルスタンドのための台。
キャンドルの明かりが必需品だったころ、庶民が日常生活で使っていたのは比較的小さめ、低めのキャンドルスタンドが多かったようです。手元を照らすには低めの光源で良いのですが、より広範囲を照らすには光源は高いほうが良い・・ということで、キャンドルスタンドをのせるための小さな台が重宝されていました。
おそらくこれはそのためのもの。
円形部にはラインが彫られ、足は挽き物でなかなか凝ったつくり。材は円形部分はエルム、足部分はオークと思われます。耐久性の高いエルム、そして家具材として最古の歴史を持つオークは、庶民の使う木道具には最適の材。マホガニーやウォールナットのような絵画の様な杢目はないけれど、丈夫で長持ちという必要不可欠な性質を持った材と言えるでしょう。作られた時代は19世紀ヴィクトリア時代と推測いたします。
現代日本であれば、廊下や玄関ホールのコーナーにおいて植物などを飾るのに最適。もちろん、カウンターやサイドボードにおいてインテリアのワンポイントにもおすすめです。
古くから庶民の暮らしに寄り添ってきた小さな木家具は、たまらなく愛おしい存在。
おそばにおいて、ヴィクトリア時代の市井の人々への暮らしへ思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1880年代頃
◆素材:エルム、オーク
◆サイズ:幅約18cm 奥行約18cm 高さ約15.7cm 円形部直径約17.2cm
◆重量:632g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、塗装のハゲや材の凹み、歪みなどがみられます。
*小さいものですので、踏み台など体重をかけて使うものではございません。
*平滑面においてもカタつきはほぼございません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A