アール・ヌーヴォー=新しい芸術。
19世紀末、英国のアーツ&クラフツ運動に端を発し、大陸で大きく花開いたこの様式は、流麗なラインが大きな特徴です。
植物の花や葉などの有機的な曲線に加え、美しい女性の姿を組み合わせることも多く、たとえばアールヌーヴォーを代表する作家、ミュシャなどがこの手法で多くの傑作を残しています。
今回ご紹介するのは、そのアールヌーヴォーの意匠が効果的に施された逸品。
こぶりの自立型スタンドミラーは、支柱の擬宝珠やスイング部分の唐草など、クラシカルな要素をもつオーバルシェイプ。
このミラーを特別なものとしているのは、ミラーエッジに寄り添うように、華奢でしなやかな体躯を預け、ミラーを覗き込むレディの存在。
まさにアールヌーヴォーのしなやかな曲線をもつ小さなレディは、アップした髪に手をあてて、自らの美しさを確認するようにやや顎をあげ、うっとりとしているようにも見えます。
ミラーに映るレディの顔をみてみれば、仕上げは抽象化されており細かな目鼻立ちまでは表現されておりません。
ただ、それがかえって想像力を掻き立てるような気がいたします。
目のぱっちりした少女のような女性?それともすっとした瞳の東洋的な美人・・・?
いつもミラーと共にいる華奢なレディは、貴方がミラーを覗きこむのを待っているよう。
鏡越しの逢瀬を愉しみつつ、いつまでも貴方のお傍においていただきたい、英国アンティークの稀有なひとしなを是非どうぞ。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:真鍮・金属・鏡・他
◆サイズ:幅約18.4cm 奥行き約7cm 高さ約25.8cm
◆ミラーのみサイズ:約10×14cm
◆重量:489g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。
*ミラー背面は紙貼りです。一部に破れや汚れがみられます。
*背面のミラー押さえのパーツは4か所のうち1か所が欠けていますが、ミラーは安定して収まっていますので十分ご使用に耐えると思います。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A