英国アンティーク、リーフ装飾のコンベックスミラー。
コンベックスミラーとは凸面鏡のこと。
その歴史は古く、少なくとも15世紀にはヨーロッパにおいて使用されていました。
印象的なインテリアとしても効果的に使用され、たとえばマントルピースの上などに掛けられることもよくあったようです。
独特のな映り方をするせいでしょうか、コンベックスミラーにはいろいろな名前で呼ばれています。
Fish Eye Mirror「魚眼ミラー」。
Banker's Eye「銀行家の眼」。
"oeil de sorciere”(フランス語)「魔女の眼」。
そして Butlers Porthole「執事の船窓」。
これは、凸面鏡の効果として広く室内を見渡すことができるため、執事は主人を直接みることなく、凸面鏡から主人の動きを観察し、様々なサーヴィスをしていたことから来た名称と思われます。
今回ご紹介するコンベックスミラーは、英国で買い付けたもの。
周囲をめぐるのは、アカンサスの葉がモチーフと思われる、立体感あるリーフパターン。
陰影の豊かな表情が、豪華かつ繊細にミラーを彩ります。
背面は木の繊維を集めて作られたファイバーボードとなっています。
ファイバーボードが初めて工業的につくられたのは1898年の英国ですので、このミラーは少なくてもその後、おそらく1900年代から1930年代くらいの品物と推測いたします。
直径約39cmと、存在感ある大きさと豪華で本格的な仕様は、壁にかければ周囲の景色と光を取り込み、圧倒的な存在感を放ちます。
そっと凸面鏡をうかがい、部屋の中の動きに目を凝らしてみる・・・。
思っていたものとはまた異なる何かを目撃することになるやもしれません。
みれば見るほど、不思議な気持ちを呼びさます英国アンティークのひとしなです。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:木・ガラス・その他
◆サイズ:直径約39cm 奥行き約2.8cm
◆重量:約1.7kg
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*背面の吊り金具とチェーンは、英国買い付け当時のままです。現在のところ、問題なく吊ることができます。
*ミラーには、若干の錆や曇り、小傷がみられます。
*フレームには若干のアタリ、汚れ、塗装の剥げ、材の離れ、割れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*背面には一部になにか貼って剥がしたような跡がみられます。
*古いお品物ですので、上記のような事象がみられますが、全体としてはとても雰囲気ある素敵なお品物だと思います。ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A