英国ヴィンテージ「カドゥケウス」モチーフのペンダントヘッド。
「カドゥケウス/caduceus(ラテン語)」とは、聖なる力を伝える者が携える呪力を持った杖のこと。
最もよく知られているカドゥケスは、ギリシア神話オリュンポス十二神、ヘルメスの杖でしょう。
ヘルメスはこの杖を印として、冥界・地上界・天界を往復し、神々の相互の意思や、特にゼウスの命令を伝える伝令の役割を果たしたとされています。
柄に2匹の蛇が巻きついている杖であり、その頭にはしばしばヘルメスの翼が飾られています。
また、次に知られている「カドゥケウス」は「アスクレピオスの杖」があります。
「アスクレピオスの杖/ Rod of Asclepius」とは、ギリシア神話に登場する名医アスクレピオスの持っていた蛇が巻きついた杖のこと。
医療・医術の象徴として世界的に広く用いられているシンボルマークであり、例えばWHOのマークにも使用されています。
ちなみに「アスクレピオスの杖」は1本の杖に対して1匹の蛇。
「ヘルメスの杖」は1本の杖に対して2匹の蛇、そして翼。
「ヘルメスの杖」のほうが絵になりやすいのでしょうか、例えば英国空軍のメディカル・サーヴィスの紋章は「ヘルメスの杖」の杖の上に王冠が乗ったものとなっており、他国でも類似のことがみられることから、ひょっとしてわざと混同している・・?と思われるような使い方になっております。
さて、今回ご紹介するややおおぶりのペンダントヘッドは、まさに「ヘルメスの杖」がモチーフ。
実は、英国のディーラーが説明してくれたときには「英国空軍のメディカル・サービスのシンボルだよ」と言われておりました。
まさに混同ぶりが伝わってきますが、やはり王冠がないので、今回は「ヘルメスの杖」としてご紹介させていただきます。
材はスターリングシルバー。
杖の上部、丸い球の部分にホールマークが確認できます。
向かって左から、バーミンガムの錨のマーク、そして次はライオン、そして大文字の「R」。
「R」の字体から、1991年と推測いたします。上のメーカーズマークは「AJP」のように読めますので、バーミンガムのシルバースミス「A J POOLE」かと思われます。
ツイストの楕円に囲まれたヘルメスの杖は、絡みつく蛇や翼は立体的に表現されており、高さ約6cmとやや大きめながらも、透けた空間が多いため、それほどしつこくは感じません。
画像ではシルバーのロングチェーンに通してみましたが、革紐に通しても素敵かと思います。
男性はもちろん、女性にもおすすめの佳品。
オリュンポス十二神ヘルメスを表すシルバーアイテムを、こだわりのアクサセリーとしてお愉しみください。
◆England
◆Birmingham
◆推定製造年代:c.1991年
◆素材:銀(スターリングシルバー)
◆サイズ:約6×3.6cm
◆重量:12g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪みや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像のチェーンは付属しません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A