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Friday

1台四役の優れもの/ Antique French Folding Field Compass with Magnifying Glass

フランスアンティーク、拡大鏡にもなるコンパス付双眼鏡。

















さて、「拡大鏡にもなるコンパス付双眼鏡」って何のこと?と思われたことでしょう。


実は以前、おそらくこのオリジナルであろうドイツのコンパスを取り扱ったことがありました。時代としては第一次大戦時の物というふれこみ。
金属は鉄製の黒いもので、いかにもミリタリーな雰囲気が漂っていました。

ただ、それは完品ではなく、コンパスとそれに付属した2枚のレンズのみのもの。
いったいどうやって使うのか調べたところ、どうやら完品はそれにさらに支柱がついて、小さな2枚のレンズもあり、広げれば双眼鏡として使用できる・・・という品物であることがわかりました。


そして数年後に見つけたのが、今回ご紹介するお品物。ずっと手にしたかった完品です。
ドイツではなく、フランス製で金属部分は銀色、という違いはありますが、仕組みとしては同じもの。

おそらくはドイツがオリジナル、そしてフランスが追っかけて製作したのではないかと思われます。(すみません、確証はありません。ドイツの方がこういうものが得意なのではないか、という私見です)



仕組みは、画像をみていただければ一目瞭然。
レンズを4枚広げ、小さいほうから覗き込めば、それなりに立派に双眼鏡としての役目を果たしてくれます。支柱はアジャストで伸び縮みするため、ピントを合わせることもできます。


コンパスの裏側は鏡となっており、これはおそらく誰かに合図するためのものと思われます。そして最後は、レンズ2枚を揃えて覗き込めば拡大鏡として使えるという落ちまでついています。

コンパス部分は本体からぽこりと外すことができますので、
例えば双眼鏡を覗きつつコンパスを見る、ルーペとして地図をみながらコンパスを見る・・・ということが可能。



コンパクトで何役もこなす、フィールドワークに役立つこと間違いなしの優れもの。

でも何よりも、機能そのままの形の美しさ、面白さ、そして持っているときのワクワク感。そんな気持ちをお届けできれば、と思います。


貴方のジャケットのポケットに是非どうぞ。




◆France
◆推定製造年代:c.1910-1930年代頃
◆素材:金属・ガラス・他
◆サイズ(おりたたみ時):幅約4cm 長さ約9.2cm 厚み約1.9cm
◆サイス(レンズを広げた時):幅約10cm
◆重量:78g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色などがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*コンパスは動作しますが、精緻な計測にはおすすめできません。
*可動部分は任意の位置で止めたとき、ある程度キープできますが、それほど強固に止まっている感じではありません。
*例えばレンズを広げて双眼鏡としたとき、上向きだと重みでレンズは閉じてきてしまいます。平行ならそのまま保持できます。
*レンズを広げたら、そっと動かして目にあててください。
*ガラスやミラーには汚れや曇りはありますが、ヒビや欠けはございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A