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ロンドンデリー侯爵による半島戦争物語 / Antique Book "Story of the Peninsular War"

英国アンティーク、半島(ペニンシュラ)戦争について書かれた本。























豪華な装丁の古い本。

タイトルは「Story of the Peninsular War」。


「the Peninsular War」とは「半島戦争」もしくは「スペイン独立戦争」「スペイン反乱」などとよばれる、1808年-1814年にイベリア半島でおきた戦争のこと。
スペイン、ポルトガル、英国の連合軍とナポレオン率いるフランス帝国軍とが戦ったものです。ちなみに英語の「Peninsular/ペニンシュラ」とは日本語で「半島」。


表紙をめくれば、見返しにはなにやら書き込みが。
おそらくこの本の持ち主の名前かと思われます。(読めません・・・)

もう一枚頁をめくれば、再び書き込みが「 10 Dec 1891」とあります。
通常は本を手に入れたときの日付にすることが多いようですので、おそらくこれは1891年10月10日に、どなたかが手に入れたということなのではないかと思われます。


タイトル頁によれば、作者は「MARQUIS OF LONDONDERRY/ロンドンデリー侯爵」であり、G.R.GLEIG(George Robert:Story of the Battle of Waterlooの作者)とともに書き上げた、という内容かと思います。

出版社はJames Blackwood & Co、プリンターはHayman Brathers and Lilly。
共にヴィクトリア時代、ロンドンにて活動していた会社です。



頁をめくれば、細かい字がぎっしりとあり、ペニンシュラ戦争についての物語が綴られております。
ところどころに当時の地形などを解説する折込の地図などが差し込まれており、なかなかに凝った作り。


表紙は渋い赤茶ともレンガ色ともつかない暖色系のグランドに、くっきりと黒いインクで装飾が施され、タイトルは金箔押しの立体感がある仕上がり。
侯爵様による本となれば、立派なつくりであることに納得がゆきます。
装飾性の高い字体は高級感があり、当時それなりのお値段だったのでは、と想像してしまいます。



英国ヴィクトリア時代の古書は、中身もさることながら外見の存在感は抜群。
しっかりと厚みがあり、背表紙も美しい仕上がりですので、ディスプレイにいかがでしょう。


そこに在るだけでヴィクトリアンの書斎を思わせる、英国アンティークのひとしなです。




◆England
◆推定製造年代:c.1870年-1890年代
◆素材:紙
◆サイズ:幅約13cm 高さ約17.9cm 厚み約3cm
◆重量:462g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、小傷や汚れ、変色、書き込み、装丁の傷み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A