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Saturday

ヴィクトリア時代の水着を着たお母さんウサギ / Vintage Royal Doulton "MOTHER" BUNNYKINS 1999

ロイヤルドルトン社製、バニキンズ・シリーズよりマザー・バニキンズ。











鮮やかな横縞の上下を着たお母さんバニキンズ。
足元はサンダルで、小さなバケツと「MUM」と文字が入ったタオルを持っています。

恐らく着ているのはヴィクトリア時代の水着でしょう。
砂浜に立ち、スイムキャップをかぶって、子供ウサギ達を見守っているようです。


1906年のポストカード


1815年設立のRoyal Doulton/ロイヤルドルトン。

創業者はジョン・ドルトン/John Doultonのほか、マーサ・ジョーンズ/Martha Jonesとジョン・ワッツ/John Wattsの3人でしたが、1853年に社名は「Doulton」となります。


はじめはストーン・ウェアを生産する小さな工場でしたが、2代目のHenry Doulton/ヘンリー・ドルトンの代に蒸気機関を取り入れるなど積極的に事業を拡大、大成功をおさめます。

その後1882年にスタッフォードシャー、ストークオントレントのBurslem/バースレムを生産拠点と定め、ここが現在も続くロイヤル・ドルトンの本社となっています。またヘンリー・ドルトンは陶磁器業界で初となる「ナイト」の称号を与えられ、1901年にはエドワード7世から王室御用達の栄誉を受け、ここで「ロイヤル・ドルトン」と名乗ることを許されたのです。

ロイヤルドルトンの特徴は、滑らかな肌のボーン・チャイナと、意匠の芸術性。

実際に使われる食器はもちろん、装飾的でコレクタブルな食器、人形などのフィギュアも美しく完成度の高いものが多く、さすが世界的に有名な、英国を代表する陶磁器メーカーであるといえるでしょう。

また、Bunnykins/バニキンズとは、1930年代から続いているロイヤル・ドルトンのうさぎキャラクターのこと。現在では子供向けの食器がメインで、バニキンズ・シリーズとしてお皿やマグカップが販売されています。ただ、フィギュア(陶器製人形)は、現在はロイヤルドルトンからは製造・販売はされていないようです。


バニキンズのもともとの始まりは1934年、テーブルウェアから始まりました。
陶器製の人形の始まりは1939年。きっと、テーブルウェアの評判がよかったからだと思われます。


英国の絵本作家、Mary Barbara Baileyによるウサギのイラストをモデルに、Charles John Nokeが立体としてモデリングしたのが、初代、6デザインのバニキンズ・・・陶器製のウサギの人形でした。(ちなみにこの6デザインのバニキンズは、現在市場に出ると驚くほどの高額で取引されています)


その後、世界は第二次大戦へ突入し、ロイヤルドルトンは陶器製人形の生産を中止。
1969年にBeswick Pottery を買収後、1972年から再度シリーズとして製造を始めたのです。

クリケットをしているチームだったり、ロビン・フッドだったり、チューダー朝のコスチュームを着ていたりと、テーマは様々ですが、すべて「ウサギ」。

基本的にある一定期間しか製造・販売していないため、販売終了となれば市場にでたものを探すしかありません。
また、ファンクラブ限定商品であったり、特定の団体や組織などのために製作されたものもあり、レア度も様々。それによって価格も異なります。





今回ご紹介するマザー・バニキンズは、1999年にリリースされたもの。(発売期間は1999年のみ)


底面には、ロイヤルドルトンのバックスタンプの他に以下の文字がみられます。

MOTHER BUNNYKINS
DB189
1999 ROYAL DOULTON





英国の伝統が生んだ、愛され続ける精巧な陶器フィギュア。
古き良き時代のコスチューム・プレイをみせてくれるマザー・バニキンズは、英国と歴史を愛する人に是非可愛がっていただきたい佳品。

よろしければ、同時期に買い付けた「シーサイド・バニキンズ」もご一緒に、ぜひどうぞ。




◆ENGLAND
◆Royal Doulton
◆製造年代:1999年
◆素材:陶器
◆サイズ:高さ約10.4cm
◆重量:約49g
◆在庫数:1体のみ

【NOTE】
*底面に多少の汚れはございますが、ひびや欠けはなく、とてもよい状態です。
*箱は付属しません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A