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Wednesday

平和的に美しくピストルを持とう / Antique Sterling Silver Pistol Grip Handle Magnifying Glass 1923

英国アンティーク、スターリングシルバーハンドルの拡大鏡。

















使い始めてみるともう手放せないツールのひとつ、拡大鏡。
それがアンティークの、しかもスターリングシルバーであることは、美しさ、機能性、クオリティ、それらすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。

そんなスターリングシルバーハンドルの拡大鏡のご紹介です。



渋い輝きをもつシルバーのハンドルは、端部がちょっと曲がっており、独特のフォルムをしています。
このような持ち手を「Pistol Grip Handle/ピストルグリップハンドル」とよびます。
英国でヴィクトリアンからエドワーディアンにかけて、この形の拡大鏡が人気があったようで、このフォルムをベースとして様々な飾りをつけたものをみることができます。

今回ご紹介するピストルグリップハンドルは、アカンサスをモチーフとしたと思われるスクロールが施された正統派の美しさをもつひとしな。
古代ギリシアに由来を持つ生命力の象徴、アカンサスの葉の意匠は古くから愛されるモチーフの一つ。
波打つ葉がグリップの中心に向かって巻き込まれるようにスクロールしている美しいラインは、見る者の心を捉えます。


飾りのない部分には両面にホールマークが刻まれています。
王冠のマークは、シェフィールドのアセイオフィスのマーク。ライオンパサントの隣のデイト・レター「f」は1923年。
流麗な飾り文字の「RFM」は1900年代初め頃の「R.F. Mosley & Co」のメーカーズマークです。


シェフィールドのシルバースミス、R.F. Mosley & Co。
創業者はRobert Fead Morley (1841-1921)です 。
1800年代、ロンドンのハットンガーデン付近で宝石の商いをしていたMorley一族。
そこに生まれたロバートはシェフィールドにおいて彼自身のビジネスを始めます。
1864年には鋏とカトラリーの生産者のリストに名前をみることができます。
1895年頃にはシェフィールドのRandall Streetに大きな工場を構えるまでになり、1897年には R.F. Mosley & Co Limitedとして会社化されますが、1935年にはAlbert Oswald Mosleyに経営を譲渡され、1968年で活動は終わります。


この拡大鏡は、そんなふうにヴィクトリア中期からエドワーディアンにかけて銀製品を生み出した、いまは無きシルバースミスのお品物となっています。

なお、レンズ部分は後年に付け替えられたものであると思われます。
英国アンティークの拡大鏡はこのようにハンドルは活かしながら、傷つきがちなレンズ部分のみ付け替えられているものがほとんど。
金属製のレンズ枠は太いものもありますが、このお品物はごく細いレンズ枠で仕上げられています。
直径約5cmのレンズはコンディションもよく、傷はほとんど見えませんので、十分実用にお使いいただけることと思います。



全体長さ約13.8cmですので、ややこぶりでデスクに置いても邪魔にならないサイズなのではないでしょうか。


今時はスマホのアプリでも拡大鏡があるようですが、私のようなアナログな人間には遥かに拡大鏡のほうが便利。
光をあて、角度を変えながら肉眼で直接見る確かさは、なにものにも代えがたいものと思います。


ご自身のために、そしてもちろんギフトにも最適。
いつまでも変わらない価値をもつ、英国アンティークの確かなひと品です。



◆England
◆Sheffield
◆R.F. Mosley & Co
◆推定製造年代:c.1923年
◆素材:スターリングシルバー、ガラス、金属
◆サイズ:全体長さ約13.8cm レンズ部分直径約5cm
◆重量:37g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A