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Saturday

エリザベス二世の戴冠を祝う / Vintage Queen Elizabeth II Coronation Embossed Dish by WADE -1953 light Brown

英国ヴィンテージ、WADE社によるエリザベス二世戴冠記念ディッシュ。
















1953年、エリザベス女王の戴冠を記念して英国WADE社がつくったこの小さなディッシュには、7種類の動物が表現されています。

まず、中心にはクラウンを掲げた立体的なシールドが配され、エリザベス二世を表す「ERⅡ」の文字。
くるりと取り囲むサークルの上部は月桂樹、下部にはイングランド君主のモットーである「DIEU ET MON DROIT/神と我が権利」の文字。


そして周囲の7種類の動物は、英国及び当時英国とゆかりの深かった六つの国を表しています。
お皿のエッジには国名も表示されておりますので、ひとつづつ見ていきましょう。


ます、クラウンの場所にはイングランドを象徴するライオン=BRITISH EMPIRE/大英帝国。

そこから時計回りに・・・

カンガルー AUSTRALIA/オーストラリア
キーウイ NEW ZEALAND/ニュージーランド
リス(ひょっとしてビーバー?) CANADA/カナダ
アザラシ NEWFOUNDLAND/ニューファンドランド
ゾウ INDIA/インド
インパラ SOUTH AFRICA/南アフリカ

・・・となっています。
(カナダの国獣はビーバーですが、このお皿の動物の尻尾はリスにみえます)

1953年の時点で、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、南アフリカの4カ国は英連邦王国/Commonwealth realm(英国の君主を自国の君主元首として戴く、個々の独立した主権国家)ですが、
実はインドは1950年に離脱、ニューファンドランドは自治領ではありましたが英連邦王国ではありませんでした。1953年の時点では、加盟国はバハマやバルバドス等もあり、この六つの国は必ずしも厳密な英連邦王国を表しているわけではないようです。


よって六つの国のセレクションがどのような意味かは不明。
恐らくは多くの人が知っていたり、絵になるから、という比較的シンプルな理由のような気もします。


多くの英国人と同様、エリザベス女王も動物好きであることは有名。
乗馬をこなし(現在はさすがに乗馬姿をみることはありませんが)、子供のころから多くの犬に囲まれて育ちました。
特にコーギーを愛され、いままでに30匹以上は飼っていたとか。


そんなことから、女王の戴冠記念になにか動物モチーフのアイテムを作ろう、と企画されたものかもしれません。


このシリーズは色違いで複数製作されており、25年後のシルバー・ジュビリー、1977年には一部だけ変えてほぼ同じデザインで発売されています。
かなり人気のあったコロネーション・アイテムだったのではないでしょうか。



WADE社ならではの陶器でできた優しい質感の小皿は、しっかりとした厚みをもち、こぶりながらも持ち重りがする存在感が溢れ、ディスプレイに最適。
もちろんピンディッシュとしてアクセサリーや小物を入れていただいても素敵です。


今なお現役で君主であり続けるエリザベス女王への敬意の念とともに、おそばに置いてみてはいかがでしょうか。




◆England
◆WADE社
◆推定製造年代:c.1953年
◆素材:陶器
◆サイズ:直径約12.1cm 高さ約3.1cm
◆重量:270g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですが、とてもよいコンディションです。欠けやヒビはございません。
*底面のみ、若干の汚れがございます。
*一部、製造時からと思われる黒点がございます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*微妙な色合いのため、掲載画像にも色のばらつきがございますが、薄い茶色です。
*ご覧いただいている環境によっても色は異なるかと思います。どうかご了承いただきますようお願いいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A