英国で手に入れたシンプルながらも美しい書架。
作りはシンプルで、二つ重なったフレームを開き、中心にはめ込まれた木枠を引き出して任意の溝に嵌めれば、ブックスタンドの出来上がり・・となっています。
フレームについた4本の脚は挽物細工で、可愛らしく丸い意匠が程よいポイントになっています。
本の受台も複雑なカーブで刳りぬかれており、さりげなく手間をかけた様がうかがえます。
全て無垢材でできたフレームはしっとりとした優しい手触り。
素直で美しい木目はビーチ（ブナ）材と思われます。
ヴィクトリア時代の英国家具においてビーチ材といえば、マホガニーやウォールナットほどの高級材ではなくどちらかといえば庶民的な材。
加工しやすく粘り気があり、キッチン等のバックヤードの家具や生活用具に使われていました。
その後は一般的になり、現在人気のあるヴィンテージ家具のアーコールなどはビーチ材が多く、北欧の家具にもよく使われています。
今回のブックスタンドも、最高級の貴族の持ち物…というわけではございませんが、品の良い中産階級のお屋敷で便利に使われていたもののような気がいたします。
無垢の古い仕上げですので、どうか水分や直射日光には気を付けていただいて、たまにワックスをかけてあげれば、美しい古艶を育てていただけることと思います。
また、4本の足のつき方が、ネジだったり一部釘だったりしますが、これはおそらく何度も直しながら使われてきた証なのではないでしょうか。
現在はきちんとついており、ご使用に不便はございません。
慎み深く美しい意匠を持ち、100年以上英国で大切に使われてきたブックスタンド。
これからは、どうか貴方のお手元で、更なる歳月を重ねていただきたく・・・ここにご紹介いたします。
◆England
◆推定製造年代:c.1890-1900年代頃
◆素材：木（おそらくビーチ材）
◆おりたたみ時サイズ：幅約36cm 奥行き約28.5cm 本体高さ約7.6cm（受台までの高さ約12.4cm)
◆立てたときの最大高さ約28.3cm
◆本を置く場所の大きさ平面：幅36cm高さ27.2cm
◆重量:765g
◆在庫数：1点のみ
【NOTE】
＊古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、修復跡等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
＊水分と直射日光を避け、定期的なワックスがけをお勧めいたします。
＊テーブルに置いたときのカタつきはございません。
＊画像の備品は付属しません。
＊上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d＋A
