英国ヴィンテージ、今はなき窯元トレマー・ポタリーの貯金箱。
個人的には、ずいぶんと前からのファンであるトレマー・ポタリー/Tremar Pottery。
簡単にご紹介させていただきます。
1960年代初頭にRogerとDoreen Birkettの二人によってイングランド・コーンウォールに設立。
独特の質感とセンスで、コーンウォールのお土産ものとして人気となりました。
小さなフィギュアや食器、そして貯金箱。
それらは多くのバリエーションをもち、コレクションするのに最適でした。
ただ、残念ながら1983年に廃業。わずか20数年の活動でした。
その世界観は独特で、現在でもその品はコレクタブルとして人気を保っています。
今回ご紹介するのはそのトレマー・ポタリーの貯金箱。
第一級の名窯・・・というわけではないせいか、ホールマークもきちんとついていないものもあり、これはかすかに名前がわかるかな、という程度しかついていません。
でも、わずかに緑色がかったくすんだ象牙色の釉薬の奥から、土の表情がみえる陶肌は間違いなくトレマー・ポタリーのもの。
懐かしいアニメのようなデフォルメされた家の形も、トレマー・ポタリーのセンスがいかんなく発揮されています。
モチーフはパブかイン、もしくはその両方を兼ねているであろう「THE MINERS ARMS」。
「Miner」は「鉱夫、坑夫、炭坑夫」の意味。「ARM」には様々な意味がありますが、ここでは素直に「腕」と訳してよいと思います。
つまり「炭鉱夫の腕」といういかにも勇ましい名前のパブ、ということになります。
この名称は現在でもイングランドのあちこちのパブの名前として存在しています。
かつての産業革命の時代、日々ハードな労働を終えた炭鉱夫たちが一杯のエールを仲間とともに楽しんでいた様子が想像できます。
炭鉱のそばに建つ、石造りで高い煙突をもったパブは愛らしくも勇ましく、いつまででも見ていたくなる魅力に溢れています。
底には穴があり、樹脂の蓋で開け閉めが可能。
お金をいれるスリットは大きめで、日本の500円硬貨は余裕で通ります。
置いておくだけで、古き良きイングランドを空気を運んできてくれそうなトレマー・ポタリーの小さなパブ。
貴方のお部屋に一軒、いかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:1960~1983年
◆素材:陶器・樹脂
◆サイズ:幅約16.2cm 奥行き約8.5cm 高さ約12.2cm
◆重量:約653g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れがみられます。
*カケやヒビはございません。詳細は画像にてご確認ください。
*底面の取り出し口カバーは樹脂製です。開け閉めは可能ですが、やや固いため、マイナスドライバーなどを差し込みつつゆっくりと開けることをおすすめいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A