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Wednesday

最果ての海に潜む幻獣 /Vintage Sea Serpent Brooch

 英国ヴィンテージ、銀合金のブローチ。













英国のマーケットで手に入れたブローチ。


一見、中央に幻獣のようなモチーフがあり、それに惹かれて手に入れました。

販売していたディーラー曰く「それはオークニーの伝説だから」。



・・・オークニー?

あとで調べてみると、「オークニー諸島/Orkney Islands」とは、スコットランドの北端に浮かぶ島々のことでした。


北緯59度という北米でいえばアラスカと同じ緯度でありながら、偏西風とメキシコ湾流のために驚くほど寒くなく、常に風が吹く島。

樹木はあまりなく、広い草原が広がり、多くの野生動物が見られる島。

島々の間に流れる潮流は激しく、しばしば渦を巻きおこして島々を取り巻く場所。



調べれば調べるほど、行ってみたくなってきました。





さて、古来よりオークニー諸島近海では、幻獣シーサーペントが目撃されてきた、という伝説がありました。


シーサーペント/Sea Serpentは海に棲む巨大な蛇のようなもので、船を転覆させようと襲ってくる怪物です。

出没する場所としてはスコットランド、北欧、イタリア・シチリア沖、ベトナム・アロン湾、喜望峰付近など世界中に広がっています。

基本的には蛇の形ですが、「たてがみのような毛が生えていた」という証言もあるようです。




今回のブローチも、よくよく見れば渦巻く波の合間から首を持ち上げるシーサーペントそのものに見えて参りました。




さて、背面には以下の刻印が見られます。


PT ST SIL


これはおそらく、「PT/プラチナ」「ST SIL/スターリングシルバー」の略と思われます。

銀に10%プラチナを混ぜて「プラチナ100」として販売されていることがあり、その一種だと思われますが、銀の割合が非常に高いので、今回はスターリングシルバーとしてご紹介させていただきます。




妖精や幻獣は古来より様々に形を変えながら、私たちの傍に見え隠れする曖昧な存在。

無暗に信じるのでもなく、はっきりと否定するでもなく、いつまでも謎のままでいてほしい・・・と個人的には思います。



最果ての海、オークニー諸島の渦に潜む幻獣。

伝説の存在を纏うとき、貴方はなにを思うのでしょうか。




◆England

◆推定製造年代:c.1970-1980年代頃

◆素材:スターリングシルバー(を主とした銀合金)

◆サイズ:幅約5.5cm 高さ約1.8cm

◆重量:6g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*ブローチ留め金具は、ご使用可能と判断してご紹介しておりますが現代の物に比べればわずかに操作性に劣ります。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A