フランスアンティーク、ピクチャーフォトフレーム。
麗しい装飾をまとったフランスのフォトフレームのご紹介です。
まず目を惹くのは優雅で可憐なフレーム装飾。このように幾重にも連続する葉や花など、躍動感ある自然の要素をモチーフとしたスクロールワークは「ロココ様式/Rococo Style」の代表的なものであり、「ルイ15世/Louis XV」治世中(1715~1774年)のフランス宮廷で生まれました。
ロココ様式は、16世紀末~18世紀前半にヨーロッパで流行した壮麗厳格な古典主義様式とされる「バロック様式/Baroque」の最後の進化とされ、1730年代にフランスから広がり、ヨーロッパ全土で発展し、その後も長く愛され続けるスタイルへと定着しました。
このお品物の推定製造年代は1850~1870年代頃。19世紀にフランス第二帝政の皇帝(1852~1870年)となった「ナポレオン3世/Napoleon III」の時代に作られたと思われます。
また、納められている写真(カルト・ド・ヴィジット/Carte de Visite)背面には、以下の文字が見られます。
PHOTOGRAPHER
ABBLY HOUSE
ARBROAH
まず「ARBROAH(アーブロースまたはアバーブロソック」はスコットランド北海沿岸の町。「ABBLY HOUSE」について詳細はわかりませんでしたが、アーブロースに存在した写真館かと思われます。カルト・ド・ヴィジットは小さな写真の肖像画をカードに貼り付けたもので、19世紀中期から作られ、1860年代には大層人気だったようです。
フランスからの写真立てに、スコットランドの写真館で製作したカルト・ド・ヴィジットをいれる・・・。飾られていたのはスコットランドかイングランドの富裕層のお屋敷だったのかもしれません。
写真の出し入れは、オープンになっているケース上部から簡単に行うことができます。ただ、ガラスよりわずかに現在入っているカルト・ド・ヴィジットのほうが大きいため、よくよく見ると上部がごくわずかに見えていますが、あまり気づかないレベルかと思います。もちろん、他の写真やアートワークなどをお好みで入れていただくとよろしいかと思います。
優雅で可憐なロココの装飾を持つフランスアンティークの逸品。薄くセピア色となったカルト・ド・ヴィジットのレディと共にお届けいたします。
◆France(Scotland)
◆推定製造年:c.1850~1870年代頃
◆素材:真鍮、ガラス、紙、他
◆サイズ:(畳んだ状態)幅約7.8cm 高さ約12cm 厚さ約1cm
◆ガラスサイズ:約6.2×9.5cm
◆カルト・ド・ヴィジットのサイズ:約6.2×10.1cm
◆重量:77g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に傷や汚れ、変色などがみられます。
*ガラスエッジにはわずかなカケやざらつきが見られます。欠けはフレームに納めると見えません。
*写真交換の際はガラスエッジにご注意ください。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A




















