英国アンティーク、万年カレンダーとインク壺のデスクセット。
英国のアンティークセンターで手に入れた、ダンディなデスクセット。
直線と球形を立体的に配した配した意匠は「Art Deco/アールデコ」スタイルです。
アールデコは1910年代半ばから1930年代にかけてヨーロッパやアメリカで流行したデザイン様式のこと。それ以前に流行った曲線を多用したアールヌーヴォーに対し、アールデコは直線や幾何学図形をモチーフに、機能性と実用性を重視したデザインが特徴とされます。映画化もされた1920年代のニューヨークを舞台にした「華麗なるギャッツビー」の世界観を思い出していただければ良いかもしれません。
使い方をみてみましょう。
向かって右側の球体の蓋を開けば、黒い釉薬で仕上げられた陶器のインク壺が現れます。壺の底面にはシールドのマークがついていますが、詳細は不明。
そして向かって左側は「PerpetualCalendar=万年カレンダー」となっています。手前は月名の樹脂製のプレートを嵌めこみ、本体は日を表示します。
後ろのつまみを回転させると1,2,3の十の位を変更でき、カレンダー本体を上下させると0~9の一の位を変更することができます。
実はこの「カレンダー本体を上下」するシステムがはじめよくわからず、いったいどうやって変えるんだろう、と頭を悩ませました。
私たち二人とアンティークセンターのスタッフ、三人がかりでデスクセットを取り囲み、ああでもないこうでもないと試して数分。本体を支える柱に擦り跡がついていることから、なんとなく本体を上から押してみたらこれが正解!三人で大喜びしあう・・・という一幕がございました。なので、この操作方法は英国でも珍しいシステムなのかな、と思われます。
操作方法を動画としましたのでご確認ください。
なお、手前にはペンが1本置けるペンスタンドがセットされております。
万年筆が製品化されたのは大体19世紀後半、一般に普及しだしたのは20世紀初め。アールデコの時代、20世紀初めはまだまだ混在しており、つけペンを使う機会も多かったのではないでしょうか。
現代では、例えば手前には愛用のペンを、インク壺にはクリップなどをいれておくのもよろしいかもしれません。もちろん、インクを使うつけペンをご愛用の方は、是非とも本来の使い方通りにお使いくださいませ。
そして毎日、カレンダーの日付を変える。
100年ほど前の英国紳士と同じく、それが貴方様のルーティーンとなることは、なんだか不思議で楽しいことのように思うのですが、いかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1910-30年代頃
◆素材:金属、陶器、紙、樹脂、フェルト、他
◆サイズ:幅約12.2cm 奥行(ベース部分)約6.9cm 奥行(全体)約8cm 高さ約7.3cm
◆重量:258g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。
*月の文字は少しかすれている部分もあります。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A
















