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Tuesday

永遠の幸福を願うタンブラー / Antique Pressed Glass Tumbler

英国アンティーク、プレスドグラスのタンブラー。












イングランドの小さい街のシティホールで開かれていたアンティーク・フェア。
商売っ気があるような、はたまた全然ないような、くつろいだ雰囲気の小さなフェアで手に入れたのが、今回ご紹介するタンブラー。


沢山のガラス器を並べたディーラーのお姉さんによれば、このタンブラーは「Molineaux & Webb」のものであるということでした。


1820年代、イングランド、マンチェスターのアンコーツで創業したMolineaux & Webb。
1929年に閉まってしまうまで、プレストガラスを主として多くのガラス器を製造しました。


残念ながらこの品物自体にメーカーの刻印はなく、また調べる限りのMolineaux & Webbのカタログに掲載されているデザインに一致するものはみつけることができませんでした。

ただ、この時代に多くのガラスメーカーが好んだ「グリーク・キー/ギリシアの鍵=通称:ギリシャ雷紋」の文様が使われており、作り自体をみても1880年代という推定年代はそう外れた物ではないと思います。(余談ではございますが、「グリーク・キー」の文様を「中華料理のお皿の縁の模様みたい」とヨーロッパの方たちに言うと、かなり機嫌を悪くされますのでご注意ください・・・ちなみに”メアンダー雷紋”という呼び方もございます)

「グリーク・キー」は文字とおり古代ギリシアに由来をもつ文様。何処までも続く連続性は「永遠」をイメージする文様であったといわれています。


そんなグリーク・キーと、可憐なマーガレットの花模様をもつプレストグラスのタンブラー。
タンブラーとしては高さが抑えめ、ほぼ立方体の中で造形されているような、丸っこい珍しいフォルムをしています。

手に持ってよく見れば、あちこちにスジの様に線が入り、古いプレストグラスらしい風合いに溢れています。
グリーク・キーとマーガレットのモチーフは立体的で、ガラスに深い表情を与えるとともに、手にふれるとその凹凸が説得力をもって存在感を訴えかけて参ります。



夜が長い季節。
手元の灯りできらめくヴィクトリアンのプレストグラスの表情に、ゆったりと時間を忘れて見入るのもよいかと思いますが、いかがでしょうか。


◆England
◆Molineaux & Webb(推定)
◆推定製造年代:c.1880年代頃
◆素材:ガラス
◆サイズ:直径約9.5cm 高さ約9.5cm
◆重量:287g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、製造時からと思われる気泡やスジ、凹み、若干の汚れがみられます。
*欠けやヒビはございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

https://toddlowrey.com/?pid=145453838


Todd Lowrey Antiques
by d+A