英国アンティーク、本型の貯金箱。
小説や映画で、本棚になにかを隠す…という場面ってよくありますよね。本の形をした小物入れだったり、はたまた本棚そのものが隠し扉だったり。
沢山の情報を詰め込んだ場所に埋もれさせれば見つかりにくい、そんな心理を利用したトリックなのでしょう。
よくあるトリックとはいえ、本が詰まった本棚をみればそんなことが頭をよぎり、ウズウズするのは私だけではないはずです。
そんな人間へうってつけな貯金箱をみつけました。
形としてはまさに本。高さは16cmほど、背表紙は古い装丁を模しており、天の方にスリットが切り込まれています。
アンティークフェアで見つけた時には、思わず手に取ってしまいました。
そっと振ってみれば、からからと音がします。店主の親父殿はちょっと悪戯っぽい子供のような顔になって「ここから、開けてみて」と本の下のほうを指してくれました。
シンプルな仕組みの小さな回転扉を開くと、古びたコインがでてきました。
「それも一緒だよ」
本好きな人間としてはもう我慢できず、手に入れて仕舞いました。
材は銘木マホガニー。見る方向によっては炎のような金の揺らめきが見える良い材を使っています。一部にインクのような染みがついていますが、そこもひとつの景色となってより魅力を際立たせているような気がいたします。
なかから出てきたコインも古い物です。大きさやデザインからして1917年の1ペニー硬貨かと思われます。1917年の1ペニー硬貨は銅95% 錫4%、亜鉛1%で構成されていたので、ほぼ銅であったといえます。
この硬貨も緑青がでて緑色になっていますが、ブリタニアの女神側がだいぶすり減り、 one penny の文字が全く読めません。誰かが加工したのか、はたまた長い年月この貯金箱の中で揺られてきたので擦れてしまったのか。全くわかりませんが、ブリタニアの女神の下の「1917」ははっきりと読むことが出来ます。
貴方の本棚に、マホガニーの本の貯金箱はいかがでしょう。沢山の本に囲まれてそっと在る100年以上前の貯金箱。気が向いたときに小銭を落として、ちいさな秘密の貯金をしてみるのもよろしいかもしれません。
◆England
◆推定製造年代:c.1910年代頃
◆本体素材:マホガニー
◆サイズ:約13.9×16cm 厚み約4.1cm
◆スリット(投入口)サイズ:幅約3.6cm
◆コイン直径約3.1cm
◆本体重量:193g
◆在庫数:1点のみ(コイン1枚も含まれます)
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、一部に材の欠けがみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A