英国ヴィンテージ、ミュージックボックス。
英国のアンティークマーケットで手に入れたミュージックボックス=オルゴール。
ちなみに「オルゴール」とは和製外来語であり、オランダ語やドイツ語のオルガンを意味する 「orgel」がもととなっています。英語では一般的に「Music Box/ミュージックボックス(もしくはミュージカルボックス)」とよばれます。
話がいきなりそれましたが、今回ご紹介するのは、英国家具史で多分一番古い家具の一種である「コファー/Coffer」をモチーフとしたミュージックボックスです。
コファーとは、箱に蝶番付きの蓋がついたシンプルな収納家具のこと。そのような収納家具はベットの足元に置いたリしたことが多く、ブランケットボックスもしくはコファーと呼ばれそれが徐々に下のものを取り出しやすいように段に分けられ、引出しタイプの「チェスト(オブ ドロワーズ)」と呼ばれるの現在のスタイルとなりました。
そんなコファーを模した直方体の形はがっしりとしており、飾りとして金属でできたシールドが前板にとめられています。左右には樹脂製ではありますがライオンとユニコーン、つまりイングランドとスコットランドを表したプレートがとめられています。
主素材として使われているのはオーク。古くから家具の材として使われてきたオーク材で、コファーを作るのはいかにも正しく、このミュージックボックスを格調高い物としています。
蓋を開けると音楽が鳴り始め、中には小さな空間があり、ちょっとしたものを仕舞うことが可能。中央の仕切りは外せますので、細長い物、例えば一般的なボールペン(15cm前後)なども入れることが出来ます。
底面には以下の文字が書かれたプレートが取り付けられています。
Tallent of
OLD BOND STREET
MADE IN ENGLAND
オールド・ボンド・ストリートとはロンドン中心部にある通りの名前。
リバティ・デパートなどが並ぶ目抜き通りであるリージェント・ストリートと並行しているやや細い通りで、ルイ・ヴィトンをはじめシャネル、グッチ、フェラガモ、ティファニーなどなど世界の一流ブランドが軒を連ねる、ロンドンきってのハイセンスな通りとして知られています。
「Tallent」について詳細は不明ですが、この通りにかつてショールーム、もしくはオフィスを構えていた商会と思われます。
動画をアップいたしましたので、動作状況と曲をご確認ください。
残念ながら曲名はわかりませんが、どこか懐かしいようなメロディで、ミュージックボックスの音とよく合っているような気がします。
ノスタルジックな曲をお愉しみいただいたり、便利な小物入れとしてご利用いただいてもよろしいかと思います。
英国伝統のモチーフを詰め込んだミニチュアコファーを傍らに、ノスタルジックな響きをお愉しみください。
◆England
◆推定製造年代:c.1950-60年代
◆素材:木(オーク)、金属、樹脂
◆サイズ:幅約19.5cm 奥行約8.5cm 高さ約9.3cm
◆内寸(中間の仕切りを外した時):約16.1×5.5 深さ約3.3cm
◆重量:595g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、樹脂部分の傷み等がみられます。
*オルゴールは稼働しますが、まれに引っかかるような音がでることがあります。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A