英国アンティーク、キャストアイアンのペンスタンド。
ヴィクトリア時代、そしてその後のエドワーディアンの初めころまでは、このようなペンスタンドが多く作られた時代でありました。
万年筆が製品化されたのは大体19世紀後半、一般に普及しだしたのは20世紀初めですので、ヴィクトリア時代はまだまだつけペンの時代。様々なペン先のペンを傷つけずに並べておくことは、大切なことだったのです。
そしてそれが美しくディスプレイされている、ということは、こだわりをもつ紳士淑女にとっては必要不可欠だったことでしょう。ペン用のスタンドも、様々なデザインに凝ったり、素材がシルバーだったり、インク壺がセットされたりしたものを見ることが出来ます。
今回ご紹介するのはキャストアイアンのペンスタンド。
ヴィクトリアンの定番ともいえる品物ですが、これは珍しく折りたたみが出来るタイプとなっておりますペンスタンドは意外とかさばりますので、旅行などの際に持っていきたい場合はさぞ重宝したのではないでしょうか。
折りたたみの様子は動画にてご確認ください。
中心部にはレジストレーション番号(348155)が刻印されており、これは英国において1899年に意匠登録された番号となります。
スターリングシルバーのデイトレターとは異なり、個体に対しての番号ではないため、その年の製造とは限りませんが、この登録をすると似た物を作ったら3年間はかなりな罰金があったそうですので、1899年からその後数年のものの可能性が高いかと思います。
受け部分も大きめですので、現代の通常サイズのサインペンやボールペンも受け止めてくれます。私のデスク周りに在った筆記具を並べてみましたのでご参考になさってください。
キャストアイアンならではの重さ、そしてヴィクトリアンらしい装飾が嬉しい佳品。文房具好きの方におすすめの、珍しい英国アンティークです。
◆England
◆推定製造年代:c.1899年以降その後数年
◆素材:鉄
◆サイズ(立てた時):幅約10.2cm 奥行き約14.8cm 高さ約11.3cm
◆重量:308g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*一部きちんと成形されていない部分があります。画像にてご確認ください。ご使用に差し支えはございません。
*可動はスムーズです。
*画像のペンは付属しません。
*折りたたみ時、展開時の動きはスムーズです。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A