Search This Blog

Friday

18世紀のブドワールから / Antique Original Painting with Guilt Frame & Glass

 英国アンティーク、フレーム入りオリジナル油彩。


















英国のアンティークフェアで手に入れた、小さな芸術作品のご紹介です。


まず、フレーム自体はギルドフレーム。

ギルドフレームとは、基本的には木をベースに、石膏などの素材で型どりをしたものを乗せて装飾する方法で、古くから額縁等で使われている伝統技法です。その上に金箔や銀箔、ブロンズなどで仕上げたものを「gilt/ギルト/ギルド」とよび、様々なバリエーションがみられます。材質的に経年変化でひび割れることが多く、衝撃によって剥落することも多々ある仕上げではありますが、樹脂などではあり得ない、歳月と人の手を経て傷んだ景色もまたお愉しみいただける、アンティークならではの雰囲気を持っています。

今回のお品物も、古いギルドフレームにありがちな、飾りの欠損が少々みられます。


中に納められているのは、はがき大ほどの板絵。

恐らく中央のブロンドのレディが一番位が高い人物なのでしょう。二人のメイドが控え、彼女を気遣う様子が伺えます。右手にいるのは正装した紳士。紙か本のようなものを持っていて、レディに語り掛けているようにみえます。部屋のインテリアは豪華。大きなタペストリーが壁に掛けられ、金彩が施されたコンソールテーブルと背の高いミラーがさらに豪華さを引き立てているようです。

推測ではありますが、恐らくはレディの私室(Boudoir/ブドワール)で、朝の支度兼スケジュール確認・・・といった光景なのかもしれないな、と思います。カーテンや衝立など、ブドワールお決まりのアイテムが配されていることも注目です。



手に入れたのは、英国の小さなアンティークフェア。

村の公民館的な場所で行われていたフェアはなかなか盛況で、沢山の人々が楽しんでおりました。アイテムはまさに玉石混合でしたが、中央に陣取った貫禄たっぷりの紳士のストールは珍しいお宝が無造作に置かれており、大いに興味をそそられるものでした。

テーブルのすみにおかれたこのフレームに目を止めていると、紳士は笑みをこらえたような仏頂面で「18世紀、オリジナル」とつぶやきました。

許可を得て手に取れば、絵はカンバスではなく板絵。作者名は不明ですが止められている釘からも、間違いなく古いものであることが伺えます。小さく、品格溢れる佇まいに心を奪われ、紳士から私たちの手に渡ることとなりました。



封筒の中にすっぽりと入れられるサイズの小さな芸術作品。ひょっとしてそんな風に、レディに贈られたのかな、とさえ思います。


壁に掛けるのはもちろん、棚やキャビネットのなかに納めて、ディスプレイのポイントすることもおすすめ。

18世紀のブドワールを閉じ込めた小さな芸術作品をご堪能ください。




◆England

◆推定製造年代:c.18世紀

◆素材:板、ガラス、石膏、他

◆サイズ:幅約14.9cm 高さ約12.1cm 厚み約2cm

◆重量:163g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や材の欠けがございます。

*背面の吊り紐も古いものですので、壁に掛ける際はお気を付けください。

*背面には釘があり、少し飛び出ている部分もございますのでご注意ください。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A