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Friday

貴方の脚先に柔らかな寛ぎを / Antique Edwardian Footstool

 英国アンティーク、フットスツール。

















フットスツール、ご存じでしょうか。



文字通り脚を置くスツール(背もたれのない椅子)のこと。歴史は古く、古代エジプトや古代ローマで既にその原型がみられ、聖書にもその単語をみることができます。


例えば「マルコによる福音書 12:36」より。


For David himself said by the Holy Ghost, The LORD said to my Lord, Sit thou on my right hand, till I make thine enemies thy footstool.


ダビデ自身が聖霊に感じて言った、『主はわが主に仰せになった、あなたの敵をあなたの足もとに置くときまでは、わたしの右に座していなさい』。


「足元に置く」と訳されていますが、英語としては「 footstool」が使われておりますので、意味としてはそのまま「足のせ台(フットスツール)にする」ということなのではないかと思います。


そのように長い歴史をもつフットスツールは、その時代ごとに様々な意匠と材で作られてきました。19世紀ヨーロッパでは、材はマホガニーやウォールナット、ふっくらとした詰め物にファブリックで仕上げられた高級品や、オークの本体にラッシュ(籐張り)で仕上げられた比較的庶民的な物などを見ることが出来ます。



今回ご紹介するのは、英国のアンティークフェアで手に入れたフットスツール。


基本の形は約27cm角の正方形ですが、四隅の角が切られており、微妙な曲線で仕上げられています。材は構造体がオーク、仕上げがマホガニーと思われます。側面に貼られたマホガニーには線象嵌が施されており、さりげないこだわりを感じさせます。作られた年代は、20世紀初めエドワーディアンの頃と推測いたします。


もとから貼られていた生地は少し傷んでおりましたので、私のほうで修復士に依頼し、デッドストックの輸入生地で仕上げてもらいました。グラウンドはゴールド調の朱子目、そこに唐草文様のパターンが立体的に織り出されたベルベットジャガードです。メインの唐草モチーフは光の具合で紺にもターコイズにも見え、豊かな表情が目を愉しませてくれます。


ソファーやアームチェアの前に置けば、実用のみならずインテリアとして最高のアクセントになってくれるフットスツール。


貴方の寛ぎのひとときにお役立ていただけたら光栄です。




◆England

◆推定製造年代:c.1900-1910年代頃

◆素材:木、布、他

◆サイズ:約27×27cm 高さ約10.5cm 

◆重量:1028g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、材の欠け等がみられます。

*あくまでも「足のせ台」です。踏み台としてのご使用はお控えください。

*ごく体重の軽い方は座ることができるかもしれませんが、椅子として作られたものではございませんので、自己判断にてお願いいたします。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A