英国アンティーク、ホーンハンドルとシルバーカラーがポイントのステッキ。
凛々しくも柔和な英国紳士を思わせるようなステッキを手に入れました。
まず、目に入るのは絶妙なカーブを描く持ち手。飴色と象牙色が複雑に溶け合ったようなニュアンスのある色味で、滑らかな手触りが特徴です。材はおそらく水牛の角と思われます。
次のポイントは渋く光るスターリングシルバーのカラー(グリップの下にあるパーツ)。美しい唐草文様のハンドカーヴィングが施されたスターリングシルバーのカラーは、歳月により少しダメージがあるものの、シャフトの黒色と持ち手の飴色をつなぎ、キリリとしめるほど良いアクセントとなっています。EとFを組み合わせたモノグラムは持ち主のイニシアルでしょう。
カラーにはホールマークが確認できます。右からロンドンの豹、ライオンパサント、そしてデイトレターはシールドに飾り小文字の「m」。ロンドンでこのデイトレターは1907年のものとなります。
スターリングシルバーのメーカーズマークは菱形に「J.H」。ロンドンでこのマークは「J Howell & Co Ltd」のものです。
もともとは1832年にジョン・ハウエルとその息子ヘンリーによってロンドンのアルダースゲート76番地に設立された「Henry Howell & Co. Ltd.」が始まり。主としてファッションアクセサリーを販売していましたが、後にステッキの製造販売を開始。急速に成長し、1900年にはパリ産業博覧会でグランプリを受賞するなど、高品質のステッキ製造において世界有数の企業となりました。1903年にジョナサン・ハウエルが経営に参加したことから、それ以降は「J Howell & Co Ltd」という屋号になったようです。
シャフトは木製で、黒の塗りつぶし。石突の金属は経年のダメージがあるものの、まだ木部を覆っております。実際にお使いいただく際には、ステッキ用のゴムキャップなどを嵌めていただいたほうが良いかもしれません。アーチ型のグリップデザインは手に優しく、しっかりとした手応えで体をささえてくれます。
夜の外出には黒いシャフトのステッキを伴うのが、洒落た英国紳士の嗜みだったとか。そこにホーンハンドルとシルバーカラーを加えて、さらにこだわりをもった逸品としたのは、どんな英国紳士だったのでしょうか。
エドワーディアンのロンドンを思い浮かべながら、このステッキと共に夜の外出をしてみてはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1907年
◆素材:木・角・スターリングシルバー
◆サイズ:長さ約90cm グリップ幅約10.8cm
◆重量:293g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、打痕や変色、カラー部分の若干のダメージがみられます。
*シャフトは力をくわえてもほとんどしなりません。しっかりした印象です。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A

















