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Thursday

美の書 / Antique Book "HEATH'S BOOK OF BEAUTY 1834"

 英国アンティーク、古い本。























美しく古い本を手に入れました。


装丁は深いブルーグレーのモロッコ革。

金の箔押しで繊細なアラベスク文様が施された表紙を開けば、見返しは鮮やかな濃ピンクのモアレ地。

さらにめくっていけば、タイトルページが現れます。


HEATH'S

BOOK

OF

BEAUTY

1834



LONDON, PUBRISHED FOR THE PROPRIETOR BY

Longman, Reese, Orme, Brown, Greene & Longman, Paternoster Row



内部には巻頭の「The Countess of Blessington/ブレシントン伯爵夫人」をはじめ、17枚にわたる美しい女性のポートレイトが掲載されています。


そして「HEATH'S」とは「ヒースによる」の意味で、この本の企画者であった「Charles Heath/チャールズ・ヒース(1785-1848)」をさしています。彼は画家であり、「engraver/(木版、石版などの)彫版師」であり、企画・出版者でもありました。


この本は小説などではなく、メインは各女性の肖像画(エッチング)であり、文章はそれぞれの「肖像画に寄せる詩」といった類のものとなっています。読み込む、というよりは、それぞれの女性の美しさを鑑賞しつつ、それにまつわる文章を愉しむ、という感じの贅沢な書物。装丁が特に美しいのも納得といえます。


初版はおそらく1833年で、当時の出版社は「Longman, Reese, Orme, Brown, Greene & Longman」。


1724年に「Thomas Longman/トーマス・ロングマン(1699-1755)」によって設立された会社で、1824年には社名をパートナーや共同経営者の名を加えて「Longman, Hurst, Rees, Orme, Brown & Green」に変更。ただ、この本には「Longman, Reese, Orme, Brown, Greene & Longman」となっており、「Hurst」が抜けているので、なんらかの変更があったと推測いたします。ロングマンはロンドンのパターノスター・ロウで営業を続けていましたが第二次大戦ではほぼオフィスと在庫のほとんどを無くし、1968年にはペンギンやフィナンシャル・タイムズを所有する世界的な出版社ピアソン社に買収されました。同社は1833年から1847年までこの「BOOK OF BEAUTY」を出版。1848年チャールズ・ヒースが亡くなった後はデイヴィッド・ボーグ社に出版が移りました。


ちなみに編集者は巻頭で麗しい姿をみせている「The Countess of Blessington/ブレシントン伯爵夫人」です。



アメリカのサウスカロライナ大学の図書館サイトで、この本について詳しい説明が掲載されていましたのでよろしければご覧ください。


https://exhibits.library.sc.edu/literary-annuals/heaths-book-of-beauty/



写真が一般的になる前、人の様子を伝えるのは絵画が最も有効で、印刷としては木版画や石版画でした。そんな時代につくられた「女性の美しさを表現する書物」。当時としてはなかなか画期的な企画だったのではないでしょうか。



ちなみに、巻頭部分にはサザビーズのシールが貼られており、かつて同社で取り扱われていたことを伺わせます。また販売店らしき「Hy BAMBRICK & Co  26 St.James's Street」のシールも貼られています。






流麗な装丁の表紙を開けば、19世紀初頭の麗人たちがひっそりと息づく「美の書」。

貴方の書棚に彩を添える特別な一冊をお届けいたします。




◆England

◆推定製造年代:c.1834年

◆素材:革、紙

◆サイズ:約15.7×24cm 厚み約3cm

◆重量:955g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や傷み等がみられます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A