英国アンティーク、黒いシャフトとホーンハンドルを持つステッキ。
17世紀、男性が剣を持たなくなった代わりに持ちはじめたといわれるステッキ。
剣のかわりにステッキを、盾のかわりに帽子を持った英国紳士は、武器であり装飾品であるそれらにどれほどの愛着を持っていたのでしょうか。
今回ご紹介するのは、その愛着のほどがわかる素晴らしいアンティークのステッキです。
目を惹く黒と銀の端正な姿。グリップは大曲とはまた異なる微妙なカーヴを描いています。
まず、シャフトはエボナイズド仕上げ。「エボナイズド」仕上げとは、英国やフランスのアンティーク家具などでもみられる黒い塗装仕上げのこと。エボニーとは黒檀のことで、黒檀のように仕上げることをエボナイズドとよびます。遥か東洋からやってきた黒檀の装飾品に驚嘆した、かつての富裕層やキャビネットメーカーが生み出した仕上げのひとつであり、エボナイズド仕上げに黄金色のオルモルを合わせたり、セーブルの陶板をはめ込んだりしたキャビネットは、最高級品として英国やフランスの王侯貴族たちに愛されてきました。
微妙なカーヴを描くグリップは黒に近い色のホーン(水牛の角)。先端にわずかに見え隠れする琥珀色を持つ深い色の角は、シルバーとも、木とも異なる有機的な手触りで、しっとりと馴染んでくれます。
カラー端にはホールマークが確認できます。
ただ、かなり刻印が薄くなっており、判別は難しい状況。おそらく真ん中がスターリングシルバーの証、ノンパサントでしょう。そして向かって右側は、わずかに見える耳のような部分からロンドンの豹のマークかもしれません。そして向かって左側のデイトレターは、シールドにひげ文字の「I」・・・かもしれません。このことから、あくまでも推測ではありますが、1926年ロンドンのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーである、とご紹介させていただきます。他にメーカーズマークらしいアルファベットも確認できますが、メーカー名は特定できませんでした。
ワンポイントで鈍く光るシルバーの輝きをもち、黒でまとめたシックなステッキは、まるでダークスーツで佇む英国紳士そのままのよう。
世紀を超えてきた一振りを、貴方のお手元でお役に立てていただければ幸いです。
◆England
◆推定製造年代:c.1926年
◆素材:木・角・スターリングシルバー・他
◆サイズ長さ約91cm 持ち手幅約11cm
◆重量:351g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*シャフトはずっしりと太めでしっかりとしています。
*グリップは現在のところしっかりとついており、カタつきや緩みはございません。
*実際にご使用になる際は、滑り止めのゴムカバーをつけることをおすすめいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A
















