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ヘンリー8世に禁止されても生命の樹のボウルを転がそう / Antique Bowl for Lawn Bowls by Thomas Taylor Glasgow

 英国アンティーク、リグナムバイタ製ローンボウルズ用のボール。














「ローンボウルズ/lawn bowls」ご存じでしょうか。


もともとは13世紀にスコットランドで流行した「ボウリング・オン・ザ・グリーン」が由来とされています。兵士までが遊んでしまったため14世紀にはしばしば王により禁止を通達されますが、それでも楽しむ者は後を絶たなかったようです。

自らも愛好者であったヘンリー8世(1491-1547)は、庶民層がこのスポーツを行うことをクリスマスの時期(しかも一定の条件の下)を除いて禁じますが、このことはそれだけこのスポーツが幅広い層の人々に好まれていたことを示しています。この禁止法(有名無実と化していましたが)がやっと撤廃されたのが1845年。

1848年にはスコットランドのグラスゴーにプレイヤーたちが集まり、基本となる競技規則の必要性を認識し、「ウィリアム・W・ミッチェル/William W. Mitchell(1803-1884)」が中心となってこれをまとめ、1864年にルールブックが出版されました。その後はスコットランドボウリング協会(SBA)をはじめ各協会が設立され、現在でもコモンウェルス(英連邦)を中心に各国でプレイされています。


基本的には屋外の芝生で行われる競技であり、初めに白もしくは黄色の小さな球、ジャック(もしくはキティ)を転がし、それを標的にボウル(もともとは木製なのでウッドとも)を転がして競っていくことを基本とします。詳細ルールはここでは省略しますが、それほど激しい運動量では無く、あくまでもボウルを転がすコツで勝ち負けが決まるため、かつてはパラリンピックの種目でもありました。


そしてポイントはボウル。

このボウルはわざとまん丸ではない形に作られているため、投げると真っすぐではなくカーブするようになっています。投げ方やスピードによりカーブも異なり、そこを上手く操るのがローンボウルズのひとつの醍醐味といえるでしょう。


前段が長くなりました。


今回ご紹介するのは、このローンボウルズ用の木製ボウルです。1930年代以降は樹脂製がメインとなってしまいますが、もともと伝統的にこのボウルは「リグナムバイタ/lignum vitae」で作られてきました。


リグナムバイタとはハマビシ科のユソウボクのことで、原産国は主としてメキシコであり、市場に流通する木材としてはもっとも堅く重い木材とされます。芯材は黒く、樹脂を多く含むため、船舶用プロペラシャフトの入れ子や、ベアリング、滑車など、海洋で用いる道具に多く使われてきました。ちなみに「lignum vitae」はラテン語で「生命の樹」を意味し、これはかつてユソウボクが薬用として重用されたことに由来するとされます。


今回ご紹介するボウルをよくみると、だいぶすり減ってはおりますが、以下の刻印がみられます。


THOMAS TAYLOR GLASGOW


このトーマス・テイラーは、1796年創業。世界で最も古いボウル製造会社であり、現在もスコットランド、グラスゴーで営業を続けています。


THOMAS TAYLOR オフィシャルサイト

https://www.taylorbowls.com/


また、嵌めこまれた白い部分(象牙もしくはボーン)には、「5」「RMAC」の文字が見られます。「5」は競技の上でのボウルナンバー、「RMAC」は協会かチームの略称と思われますが、詳細はわかりませんでした。


歳月を経たリグナムバイタは、処々に凹みや傷を受けつつも、いまだどこかしっとりと手に馴染む風合いを保っております。持てばずしりとした重さと、独特の手触りにいつまでも触っていたくなる誘惑に駆られます。


少しばかり扁平な球形、そして目を凝らせばやっと見えてくる深い杢目は、オブジェとして最適。重く強い木のもつ力と、どんなに禁止されても愛されてきたローンボウルズの歴史を愉しみつつ、おそばに置いてみてはいかがでしょうか。



◆England

◆Thomas Taylor Glasgow

◆推定製造年代:c.1900年代頃

◆素材:木、他

◆サイズ:約8.5cm直径(真球ではございません

◆重量:546g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、凹みや変色などがみられます。

*まん丸ではないため、平滑面であれば置いても安定しますが、ディスプレイ用に画像の木製リングをおつけします。

*木製リングは現代のものです。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A


すらりと優雅な銀の盆 / Vintage Sheffield Plated Barware Tray

 英国ヴィンテージ、銀メッキのトレイ。
















英国のアンティークフェアで手に入れた、細長い矩形のトレイ。


優雅で可憐な装飾と、透け感のある立ち上がりが美しく、幅40cm弱、奥行約13cm弱とすらりと細長い形が使いやすそうで手に入れてしまいました。このようなトレイは「Barware Tray」もしくは「Serving Tray」ともよばれ、文字通りバー周りのグラスやデキャンタなどを並べておくのに最適な形と言えます。


底面には薔薇の印と共に以下の文字が確認できます。


SILVER PLATED ON COPPER 

SHEFFIELD ENGLAND



これは銅を地金とした銀メッキ、通称シェフィールドプレートと呼ばれるものです。シェフィールドプレートとは、1742年にイングランドのシェフィールドにおいて発明された銀メッキの技法のこと。地金は銅で、そこに薄い銀の板を熱しながら圧着するもので、高価である銀無垢の品物に対し安価に提供されたことから、当時の中産階級が大いに喜び大流行したといいます。そして、シェフィールドを金属加工の町へと変貌させていく大きな力となった加工でもあります。


なお、のちの1840年代には電気による銀メッキ(Electro Plate Nickel Silver/EPNS)が発明され、さらに銀メッキは安価なものとなってゆきます。ただし、EPNSの銀メッキは地金がニッケルを中心とした合金ですので、銀部分が剥げていくと黒ずんだ地肌がでてくることとなります。


足元は英国伝統のボウルアンドクロウ。立ち上がりの透かし彫りのギャラリーも美しく、両サイドのハンドルは程よいポイントとなっております。また、片側のハンドル部分を中心に若干の歪みがみられますが、あまり気にならない範疇かと思います。



カウンターでサーブするときのワンポイントに。サイドボードでお気に入りの飲み物をキープするときに。飲み物ばかりではなく、お気に入りアイテムのディスプレイステージとしても素敵。


美しい姿と便利なフォルムで、是非実用にお使いいただきたい英国ヴィンテージアイテムはいかがでしょうか。




◆England

◆推定製造年代:c.1960-1970年代頃

◆素材:銀メッキ

◆ハンドル含む最大サイズ:幅約39.2cm 奥行約12.7cm 高さ約5.5cm

◆トレイの中央部分サイズ:約34×12.2cm 立ち上がり内寸約2.8cm

◆重量:630g

◆在庫数:1点のみ




【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪みや変色等がみられます。

*平滑面に置くとごくわずかにカタツキます。布等を敷くか、脚底にフェルトを貼ることをお勧めいたします。

*画像の食器類は付属しません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。






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Todd Lowrey Antiques

by d+A


夢の街角 /Hand Colored Steel Engraving with Guilt Frame

 英国アンティーク、フレーミングされた手彩色鋼版画。














英国のアンティークフェアで手に入れた端正なアートフレーム。



基本的にはシンプルなフレームですが、コーナー部分のみ装飾が施され、洒落た雰囲気を持っています。

このような金彩のフレームは、基本的には木をベースに、石膏などの素材で型どりをしたものを乗せて装飾する方法で、古くから額縁等で使われている伝統技法です。その上に金箔や銀箔、ブロンズなどで仕上げたものを「gilt/ギルト/ギルド」とよび、様々なバリエーションがみられます。材質的に経年変化でひび割れることが多く、衝撃によって剥落することも多々ある仕上げではありますが、樹脂などではあり得ない、歳月と人の手を経て傷んだ景色もまたお愉しみいただける、アンティークならではの雰囲気を持っています。




そしてなかに納められているのは鋼版画。版面は一段凹んでおり、刷られたそのままの雰囲気を伝えています。タイトルは「Barn,...」の後は読み取ることが出来ませんでした。「Barn」は「納屋」の意味ですので、どこかの建物の名称だと思います。そしてサインもあるのですが、読み取ることはできませんでした。



紙色自体がくすんだイエローベージュ、フレーミングもくすんだ金彩のギルドフレーム。そこに刷られた細密なモチーフと、手で彩色された色合いはぼんやりと青と緑。


全体的にシックで落ち着いた仕上がりとなっている作品です。作られた年代は、販売していた(アンティークディーラーとしては)若い金髪のお兄さんの意見もいれて、19世紀後半と推測いたします。


昼下がり、手入れされた草木、佇む家々。誰もいないけれど、確かに誰かの気配を感じる。

まるで夢の一場面に出てきそうな静かな街角を、貴方のお手元でリアルに鑑賞してみてはいかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.19世紀後半

◆素材:紙、木、ガラス、他

◆サイズ:約18.7×25.2cm 厚み約1.2cm

◆重量:244g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、金彩の剥がれや材のワレ、紙の凹凸等がみられます。

*裏貼りの紙は少し破れています。

*吊り金具はついていません。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。



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Todd Lowrey Antiques

by d+A

郵便物お待ちしております / Antique Inlaid Mahobany Countertop Post Box by THE SHANNON

 英国アンティーク、カウンタートップ・ポストボックス。



























英国のアンティークフェアで珍しい物を手に入れました。



材は艶めくマホガニーでできており、正面の扉は厚くエッジが面取りされたガラスが嵌めこまれたクオリティの高い物です。ガラス周囲は四隅をポイントとしたインレイ(象嵌細工)でパターンが施されており、上質な印象。天板にはスリットがあり、そこから薄い物をいれると、手前扉裏に仕込まれたボックスで受けるようにできています。


そう、これは小さなポストなのです。


扉上部には鍵穴があり、小さな小さな鍵が付属しています。鍵を差し込み、手前に扉を倒すように開ければ、中の郵便物を回収できる仕組み。


開け閉めを動画としてみましたのでご覧ください。







箱の内部奥には、横方向に1本バーが取り付けられており、郵便物が下に落ちないように工夫されています。そして扉を開けた時だけ見える底面には以下のラベルが貼られています。



THE SHANNON 

PATENT   7719


これはイングランドで1883年に設立された「The Shannon Ltd」のもの。マンチェスターに在ったらしく、主としてオフィス用の機能を持つ家具を製造していました。メインはレターファイリングやファイルキャビネット、ブックケース等だったようです。



Wikimedia Commonsに、パブリックドメインとしてのシャノンの広告画像がございましたので、ご参考までにご紹介しておきます。


Shannon Office Furniture, 1902


恐らくはある程度規模のある会社、もしくはホテルなどのカウンターに置かれ、郵便物を受付けていたのではないかと思います。

どのくらいたまったのかが一目でわかるので、ある程度たまったら係員が取り出して仕分け、郵便局にもっていく・・・もしくは集配人が来ていたのではないでしょうか。


試しに古いポストカードを入れてみましたので、大きさ感のご参考になさってください。(英国の古いポストカードは、現代日本の官製葉書より2-3mm小さいです)


インレイ部分には少しワレがございますが、その部分は丁寧に修復がされています。背面上隅にもワレをみとめますが、これ以上は広がらないようですので、このままのご紹介とさせていただきます。


もちろんこのままポストボックスとしてお使いいただくのも素敵ですが、全面がガラスですので、個人的なショーケースとしてのご使用もおすすめ。本やアートワークはそのまま入れて、台座を作ってアクセサリーをディスプレイしていただいても素敵です。


英国ヴィクトリアンの終わりからエドワーディアンにかけて作られた、マホガニーの美しい木製品は艶めく古艶と時を経た品格をもち、何物にも代えがたい存在感を持っています。それが珍しいカウンタートップ・ポストボックスであれば、なおのこと。



英国アンティーク小家具の稀有なひとしなを、是非お手元でご堪能ください。




◆England

◆The Shannon Ltd

◆推定製造年代:c.1890-1900年代頃

◆素材:木(主としてマホガニー)、ガラス、布、他

◆サイズ:幅約23.8cm 厚み約14.9cm 高さ約25.5cm 

◆ガラス面見えがかり:約14.1×16.7cm

◆内部トレイ:幅約17.4cm 高さは21cmまでのものならば収納可能(厚みにもよります)

◆重量:1488g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、修復跡に材のワレ、変色等がみられます。

*施錠可能な鍵が付属しますが、古いお品物のため頻繁な施錠はおすすめできません。

*鍵は取っ手代わりとしてのご使用をおすすめいたします。

*底面には黒いフェルトが貼られています。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。 





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

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Todd Lowrey Antiques

by d+A