どこかモダンな趣を感じさせる英国アンティークのレターラック。
特徴的な格子デザインが目をひく、小さな壁掛けのレターラックは古都ヨークで手に入れた物。
調べてみると、老舗金属加工メーカーによる品物だということがわかりました。
「William Tonks & Son」。
18世紀末にWilliam Tonksにより創業され、バーミンガムを拠点とし、19世紀に多くの金属加工品を生産しました。
1869年頃には八つの光条と顔をもつ太陽をトレードマークとしています。下には'WT&S'の文字をいれることもよくありました。
1890年には664ページにわたる建築関連などの金物を掲載したカタログを出版しています。
20世紀後半には「Tonks (Birmingham) Ltd.」と名前が変わり、1995年には他のグループに買収され、既に「William Tonks & Son」の名前の物は生産されておりません。
今回ご紹介するレターラックは、おそらく1920年代頃の物。
同社で作られたもので、この格子デザインで少しデザインの異なるシルバープレート製、1920年頃のものがあることから推測いたしました。
オーク材の台に並べられた格子パターンをもつ真鍮プレートは、なんともいえない輝きを放っています。背面には壁掛け用の穴があり、穴の周りのあしらいなどは流石金属加工メーカーならではの丁寧なつくり。八つの光条をもつ太陽と、その下に「WT&S」と書かれた刻印がみられます。
ポストカードや、小さな伝票などをちょっと挟んでおくのに最適な大きさ。
ジョージアンからヴィクトリアン、そして20世紀初頭を生き抜いた、今は無き英国の老舗金属加工メーカーによる、確かなひと品です。
◆England
◆William Tonks & Son Birmingham
◆推定製造年代:c.1920年代
◆素材:オーク材、真鍮
◆サイズ:幅約11.5cm 奥行き約3cm 高さ約28cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。
*台のオーク材にはエッジに塗装の剥がれやわずかなカケがみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*年代を考えればとてもよいコンディションであり、十分実用に耐えると思います。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A