この少し変わったマグカップは、イングランドのアンティーク・フェアで手にいれたもの。
たくさん並んだアンティークスのなかで、ふと目に留まったひとつのマグカップ。
木と鉄、という素材感と、ややそっけないような意匠は他の英国アンティークとは一線を画しており、不思議な魅力をはなっていました。
「これはどこのものですか？」お店番をしている品のいい婦人に尋ねると、「えっと、それは主人がわかるんだけど、ちょっと今いなくて。すぐに戻ってくると思うんだけど・・・。」と、困り顔。
アンティークフェアではよくあること。
お店番が一人もいないこともあって、そんな時は周りの人に聞くと「今ちょっとトイレかも」とか「ちょっとお茶しにいってる」などという情報をくれるのです。（それが正しいかどうかは不明）
そんなときはしばらく周りをみて時間をつぶし、頃合いをみてもう一度訪ねてみます。
今回も10分か15分たってもう一度行ってみると、ご主人が待ちかねたように話してくれました。
「これはイングランドのではない。スカンディナビアンのもの。古いよ。古い。19世紀のものだよ。」
スカンディナビアン、と聞いて独特の佇まいが「ストン」と腑に落ちました。
素直な木目はおそらくビーチ材。
その材をうまく切り出し、スチールの帯とワイヤでまとめて、きれいなマグカップに仕立てています。
ちょっと装飾的な取っ手が樽のような本体に絶妙のアクセント。
北欧の人々の大きな手を連想させるように、ちょっとサイズは大きめで、木も鉄も、歳月を経てなんとも深い味わいとなっています。デスクに置いて、ペン立てなどにぴったり。
日本とは違う色の海のそばで育まれ、無骨な優しさと洗練の片鱗をまとった、スカンディナビアン・アンティークのひと品です。
◆Scandinavia
◆推定製造年代:19世紀
◆素材：木・鉄
◆サイズ：直径約9cm(取っ手含まず）高さ約12.8cm
◆在庫数：1点のみ
【NOTE】
＊古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪みなどがみられます。
＊一部ワイヤが失われている部分がございますが、強度に差し支えはございません。
＊ワイヤの端部はお取り扱いにご注意ください。
＊実際の飲食にご使用になるよりは、ペン立てや小物入れとしてのご使用をおすすめいたします。
＊詳細は画像にてご確認ください。
＊上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d＋A
