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Wednesday

炎の傍の美しき竪琴 / Antique Victorian Brass Trivet with Wooden Handle

英国アンティーク、ヴィクトリア時代のトリベット。














「Trivet/トリベット」ご存知でしょうか。

日本語では「五徳」もしくは「鍋敷き」と訳します。


語源はラテン語の「tripod/トリポッド/三本脚」から。
3本の脚でできた金物を火にかけ、その上に鍋などを置いたことからきています。


トリベットは17世紀ころからみられ、日々の家事で欠かせない役割を持っていました。
「スパイダー/蜘蛛」と呼ばれることもあり、長い脚のものは直接火にかけたり、短い脚のものは単なる鍋敷きやアイロン台として使われました。
19世紀から20世紀初頭は鉄か真鍮、そののちはアルミなどで作られることが多かったようです。20世紀に入り、キッチンが現代的になってくると、トリベットは現代の鍋敷きのような形状となってきます。


今回ご紹介するトリベットは、鍋敷きにしてはちょっと大げさ。前の方には少し短めで鋭い爪のような突起物が2本でています。

これは、ヴィクトリアンの頃のキッチンで、火の前の柵や、調理用のオーブンのエッジにその2本を引っ掛け、直接火にあたらないまでも熱い場所で鍋などを保持しておくためのトリベット。もちろん木のハンドルをもって、そのまま移動し他の台に置くことも可能。その時はしたの三本の脚が役立ちます。


鍋を置く部分は、お洒落に竪琴の形となっております。
機能としてはどんな柄でも変わりないので、凝った形にすることはそれだけ贅沢品であったということ。それなりのお屋敷のキッチンで使われていたことがうかがい知れます。


現代の日本では、鍋敷きはもちろん、ちょっとしたディスプレイ台にいかがでしょう。
グリーンなどを飾っていただいても良く映えることと思います。

古びた真鍮の色合い、それを支える鉄の味わい。
そして機能性のなかにも意匠性を追求したフォルム。

生活道具としての魅力が満載の、英国アンティーク・アイテムです。



◆England
◆推定製造年代:c.1860-1890年代頃
◆素材:真鍮・鉄・木
◆サイズ:幅約17cm 長さ約30.5cm 高さ約13.5-14.5cm
◆重量:806g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪みがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

https://toddlowrey.com/?pid=144443245


Todd Lowrey Antiques
by d+A