英国老舗窯元シェリー製、ジョージ5世戴冠記念カップ。
現エリザベス女王の祖父母でもあるジョージ5世とメアリー王妃が描かれたコロネーションカップ。
1911年6月22日のジョージ5世の戴冠式/コロネーションを記念して当時作られたお品物です。製作はシェリー窯。
シェリー窯の歴史はストークオントレントの近郊、フォーリーと呼ばれた地域で1822年に興された工房が始まり。当初はその地域そのまま「フォーリー」というブランド名でした。1852年ジョン・ワイルマンが参画し、工房は一気に拡大します。
このころから「ワイルマン」名の製品も生産しています。
そこにジェームズ・B・シェリーが1862年から働きだし、彼の息子のパーシーとともに工房を発展させます。彼らは最終的にワイルマンの経営にも深く関わる様になり、ついに1910年に窯名をワイルマンからシェリーへと変更します。
しかし1971年にロイヤルドルトングループに吸収合併され、その歴史に幕を下ろしました。*シェリーの歴史はかなり入り組んでおり、諸説ございますのでご了承ください。
また、ジョージ5世といえばヴィクトリア女王の孫であり、ウィンザー朝初代君主として第一次大戦を乗り切った人物でありますが、日本とも深いかかわりがございます。
1921年に日本の皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)が訪英した際、ジョージ5世は親身にまるで父親のように世話をしてくれたといいます。
このときジョージ5世は皇太子に「君臨すれども統治せず」という立憲王政のあり方を懇切丁寧に教え、昭和天皇の人生に大きな影響を与えたといわれています。
さて、そんな背景をもつジョージ5世のシェリー窯製カップ。
コロネーション物ですので、お決まりのデザインではありますが、お二人の肖像画を囲む薔薇やあざみ、シャムロックのあしらいが洒落ていてお洒落。
末永い治世を願うように下部中心には「LONG LIVE」の文字が描かれています。
背面のライオンの表情も可愛く、シェリーらしさを感じさせます。
英国王室の歴史と伝統を感じさせる戴冠記念タンブラー。
それを今は無き名窯元のクオリティでお愉しみください。
◆England
◆Shelley
◆推定製造年代:c.1911年
◆素材:陶器
◆サイズ:直径約6.9cm 高さ約9.3cm
◆重量:81g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*ヒビやカケはございません。
*100年以上前のお品物ですので、飲食用というよりは小物入れや花瓶などのご使用がおすすめです。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A